スパニングツリープロトコルとは?すぱにんぐつりーぷろとこる
スパニングツリープロトコルとは、冗長化したL2経路の一部をブロック状態に置いてループを断ち、経路の障害時にはそのポートを開いて通信を継続させるプロトコル。ブリッジIDが最小の機器をルートブリッジに選び、各セグメントではルートまでのコストが小さい側のポートだけを転送に使うことで、物理的には環状の配線を論理的な木構造に落とす。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
L2のフレームにはIPのTTLにあたる生存期間が無く、ブロードキャストがループに入ると無限に増殖して回線と機器のCPUを飽和させる(ブロードキャストストーム)。一方で可用性のために配線を二重化すれば、そこには必ずループができる。冗長性を残したままループだけを消す仕組みが要るのはこのためで、支援士ではL2の事故が全社停止に直結する可用性の論点として出る。
具体例
利用者がフロアのスイッチにハブを二重に挿してループが起きた場面では、IEEE 802.1Dの収束に30〜50秒かかり業務が止まる。Cisco Catalystでは端末側ポートをPortFastとBPDUガードの組合せにして即時に遮断し、上位スイッチのブリッジ優先度を下げてルートブリッジを固定する。
試験での引っ掛け
STPというつづりは、より対線のSTP(Shielded Twisted Pair)やマーケティングのSTP分析とも重なるため、設問の分野で読み分ける。またループを断つのはL2の話で、ルータはブロードキャストを他セグメントへ通さないためこのプロトコルの対象外になる。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問20(IPA)
複数台のレイヤ2スイッチで構成されるネットワークが複数の経路をもつ場合に、イーサネットフレームのループの発生を防ぐためのTCP/IPネットワークインタフェース層…
正解:スパニングツリープロトコル
要点:スパニングツリーは冗長経路を遮断しL2ループを防ぐ
レイヤ2スイッチを冗長に接続すると、ブロードキャストフレームが経路を巡り続けるブロードキャストストームが起きる。スパニングツリープロトコル(IEEE 802.1D)は、スイッチ間でBPDUを交換してルートブリッジを選び、閉路を作るポートを論理的に遮断して木構造にすることでループを断つ。障害時には遮断していた経路を有効化し、冗長性も確保できる。
出典:令和4年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問20(IPA)
複数台のレイヤ2スイッチで構成されるネットワークが複数の経路をもつ場合に、イーサネットフレームのループが発生することがある。そのループの発生を防ぐためのTCP/…
正解:スパニングツリープロトコル
要点:L2のループ防止はスパニングツリーで冗長経路を論理遮断する
レイヤ2スイッチを冗長に接続すると、ブロードキャストフレームが経路を巡り続けてブロードキャストストームを起こす。スパニングツリープロトコルは、BPDUを交換してルートブリッジを選出し、冗長経路上の一部ポートをブロッキング状態にして論理的なループのない木構造を作る。障害でリンクが切れた際にはブロックしていたポートを開放し、経路を復旧させる。
出典:令和5年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
スパニングツリープロトコルが適用されている複数のブリッジから成るネットワークにおいて,任意の一つのリンクの両端のブリッジのうち,ルートブリッジまでの経路コストが…
正解:代表ポート(Designated Port)
要点:代表ポートはリンクごとにルートまでのコストが小さい側のポート
スパニングツリープロトコルでは、各ブリッジでルートブリッジに最も近いポートをルートポートとし、各セグメント(リンク)ではルートブリッジまでの経路コストが小さい側のポートを代表ポート(指定ポート)として転送状態に置く。どちらにも選ばれなかったポートはブロッキング状態となりループを断つ。よってイが正しい。
出典:令和7年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
スパニングツリープロトコルの機能を説明したものはどれか。
正解:複数のブリッジ間で情報を交換し合い、ループ発生の検出や障害発生時の迂回ルート決定を行う。
要点:STPは冗長経路を論理的に遮断しL2ループを防ぐ
スパニングツリープロトコル(STP)は、ブリッジやL2スイッチ同士がBPDUという制御フレームを交換して論理的な木構造を作り、冗長経路のうち余分なポートをブロッキング状態にすることでループの発生を防ぎます。障害で経路が失われた場合は、ブロックしていたポートを開放して迂回経路へ自動的に切り替えます。ループ防止と障害時の経路再構成が主な役割です。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。