サイバーキルチェーンとは?さいばーきるちぇーん
サイバーキルチェーンとは、標的型攻撃を、偵察・武器化・配送・攻撃(エクスプロイト)・インストール・遠隔操作・目的の実行という7段階の連鎖として捉えるモデル。連鎖のどこか1か所を断ち切れば最終的な被害は生じないという考え方から、段階ごとに検知と防御を配置する設計の道具として使う。
最終更新:2026-10-06
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侵入を100%防ぐことはできないという前提に立つと、防御は入口での一点勝負ではなく、侵入後も含めた多層で考える必要が出てくる。攻撃を時間の流れで段階に分けると、自組織の対策がどの段階に偏っていて、どこが空白なのかを見える形にできる。支援士では、検知と対応の設計や、発生中のインシデントがどの段階にあるかの判断で使う。
具体例
標的型メール訓練の開封率だけを追っている状態は、対策が配送の段階に偏っていることを意味する。EDRで不審な実行を捉えればインストール段階、外部への通信を遮断すれば遠隔操作の段階で止められる、と自社の対策を段階へ並べて空白を洗い出す。
試験での引っ掛け
第1段階の偵察は、公開情報の調査など自組織へ接触する前の活動を含むため、自社のログには残らないことが多い。またMITRE ATT&CKとは別物で、こちらが時系列の7段階のモデルであるのに対し、ATT&CKは戦術と技法を並べたマトリクスとして侵入後の手口の分類に使われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
サイバーキルチェーンに関する説明として、適切なものはどれか。
正解:攻撃者の視点から、攻撃の手口を偵察から目的の実行までの段階に分けたもの
要点:サイバーキルチェーンは攻撃を段階に分け対処点を見つける
サイバーキルチェーンは、標的型攻撃の一連の流れを攻撃者側の視点で段階に分けて整理したモデルである。偵察、武器化、配送、攻撃、インストール、遠隔操作、目的の実行といった段階に分解することで、どの段階でどんな検知・遮断が可能かを整理でき、いずれかの環を断てば攻撃全体を止められるという考え方につながる。多層防御の設計指針として使われる。
出典:令和4年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
標的型攻撃における攻撃者の行動をモデル化したものの一つにサイバーキルチェーンがあり、攻撃者の行動を7段階に分類している。標的とした会社に対する攻撃者の行動のうち…
正解:攻撃者が、会社の役員が登録しているSNSサイトから、攻撃対象の人間関係、趣味などを推定する。
要点:偵察は接触前に公開情報から標的を下調べする段階
サイバーキルチェーンの第1段階である偵察は、標的に接触する前に公開情報などから組織や人物の情報を収集する活動を指す。SNSなど外部から誰でも見られる情報源をたどって人間関係や趣味を把握する行為は、標的型メールの説得力を高める下調べであり、この段階に当たる。以降は武器化、配送、攻撃、インストール、C&C、目的の実行と続く。
出典:令和6年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. 情報セキュリティ > (6) 攻撃者の種類,攻撃の動機に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。