クリティカルチェーン法(CCPM)とは?くりてぃかるちぇーんほう
クリティカルチェーン法(CCPM)とは、制約理論(TOC)に基づくスケジュール技法で、作業の依存関係だけでなく要員や設備といった資源の制約も考慮した最長経路(クリティカルチェーン)を特定する。各作業の見積りに埋め込まれた安全余裕を取り除き、削った分をプロジェクトバッファとして全体の末尾に集約する。支流の経路には合流バッファを置き、進捗はバッファの消費率で管理する。
最終更新:2026-10-06
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作業ごとに安全余裕を持たせても、その余裕は前倒しには使われずに消えていく。期限があるほど直前まで着手しない学生症候群と、早く終わっても期限まで使ってしまうパーキンソンの法則が働くためで、個別の余裕の積み上げは工期を延ばすだけで納期を守る力にはならない。そこで余裕を個々の作業から取り上げて全体で1つ持ち、遅れた作業にだけ配る形へ変えたのがこの手法である。
具体例
エリヤフ・ゴールドラットが1997年の著書『クリティカルチェーン』で提示した手法。各作業の見積りを「50%の確率で終わる期間」まで切り詰め、削った分の一部を末尾のプロジェクトバッファに集約し、バッファ消費率が工程の進捗率を上回ったら手を打つ、という運用になる。
試験での引っ掛け
従来型は各作業に余裕を置くが、CCPMは逆に個別の余裕を排除して1か所へ集約する。向きが逆なので混同しやすい。クリティカルパスとの違いは資源制約を考慮する点で、同じ要員が2つの作業を同時に担当できないことまで織り込んだ経路がクリティカルチェーンになる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問6(IPA)
表は、あるプロジェクトにおける作業①〜④の担当者、所要日数の見積り、前作業を示している。条件に従って、クリティカルチェーンプロジェクトマネジメント(CCPM)に…
正解:13
要点:CCPMはABPで組み、余裕の半分をバッファに集約する
CCPMでは各作業の安全余裕を取り除いたABPの見積りで日程を組む。担当者Aは作業①(6日)→②(2日)→④(3日)を直列に行うため11日を要し、これがクリティカルチェーンとなる(担当者Bの③3日は並行して収まる)。クリティカルチェーン上の余裕日数はHP−ABPの合計で、(8−6)+(3−2)+(4−3)=4日、その半分の2日がプロジェクトバッファとなる。よって11+2=13日。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの5 プロジェクトマネジメント > 6. プロジェクトの時間 > (3) ツールと技法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。