音声符号化(G.711/G.729)とは?おんせいふごうか
音声符号化(G.711/G.729)とは、VoIPで音声をIPパケットに載せるためにアナログ信号を標本化・量子化・符号化する方式。ITU-T G.711は圧縮せず64kビット/秒を使い、音質がよく符号化による遅延も小さい。G.729は8kビット/秒まで圧縮して帯域を8分の1にする代わりに、処理遅延と音質の劣化を受け入れる。
最終更新:2026-10-06
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細いWAN回線に通話を通す必要から圧縮方式が発達したが、帯域が広くなった現在では、律速となるのは帯域よりも遅延とゆらぎである。音声は再送で取り返せないため、遅く正確に届くより、多少欠けても一定の間隔で届くほうが価値が高い。コーデックの選択は、どこに余裕がない回線があるかという設計上の判断そのものになる。
具体例
ITU-T G.114は片道遅延150ミリ秒以内を目安としており、圧縮率の高いコーデックは符号化処理でこの予算を先に消費する。拠点間はG.729、社内はG.711と使い分ける設計にする場合、途中でコーデックを変換すると変換装置ぶんの遅延がさらに積み上がる点まで見込む。
試験での引っ掛け
1通話あたりの所要帯域は符号化速度だけでは出ない。IP・UDP・RTPで40バイト、さらにデータリンク層のオーバヘッドが毎パケット乗るため、G.711でも実効はおよそ80〜90kビット/秒になる。パケット化の間隔を詰めれば遅延は減るが、その分ヘッダの比率が上がって帯域を余計に食う。
関連用語
出た過去問
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
CS-ACELP (G.729) による8kビット/秒の音声符号化を行うVoIPゲートウェイ装置において、パケットを生成する周期が20ミリ秒のとき、1パケットに…
正解:20
要点:音声ペイロード長=符号化速度×パケット化周期÷8
符号化速度8kビット/秒で20ミリ秒ぶんの音声を詰めるので、ペイロードのビット数は8,000×0.02=160ビットである。これをバイトに直すと160÷8=20バイトとなる。パケット化周期を長くするとヘッダーの割合が減って効率は上がるが、その分だけ遅延が増えるというトレードオフがある。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。