MOS値とは?もすち
MOS値とは、通話の聞こえ方を人が5段階で採点し、その平均を取った値。5が非常に良い、1が非常に悪いという向きで、4.0前後より上なら良好、3.6を割ると苦情が出やすい水準とされる。毎回被験者を集めるわけにはいかないので、運用では遅延・ゆらぎ・パケット損失率から同じ尺度へ換算した推定値を監視に用いる。
最終更新:2026-10-06
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損失率やゆらぎといったネットワーク側の指標は、そのままでは「通話がどれだけ聞きづらいか」を表さない。逆に利用者からの申告は「聞こえにくい」としか出てこず、どこを直せばよいか分からない。両者をつなぐ共通のものさしとして、聞こえ方そのものを数値化する評価が要る。要件定義で決めた音声品質の目標を、運用で継続監視できる数値へ落とす橋渡しとして問われる。
具体例
ITU-T勧告 P.800が主観評価の手順を、G.107のEモデルが遅延と損失からR値を計算する方法を定めている。IP電話の監視では、通話ごとにRTCPの統計から損失率とゆらぎを取り、推定MOSが閾値を割った通話を記録して、回線増強やQoS設定見直しの判断材料にする。
試験での引っ掛け
R値との関係を問われる。R値は0〜100の評価値でMOSへ換算する対応関係にあり、どちらも高いほど良品質だがスケールが異なる。また符号化そのものによる劣化は経路が完全でも消えず、圧縮率の高いコーデックでは上限が下がる。推定MOSはエコーや端末の音響特性に起因する劣化を反映しない点も見落としやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15(IPA)解説で登場
IP電話の音声品質を表す指標のうち、ノイズ、エコー、遅延などから算出されるものはどれか。
正解:R値
要点:R値は雑音・エコー・遅延から算出する音声品質指標
R値は、ITU-T G.107のEモデルで用いられる音声品質の評価値で、雑音、エコー、遅延、符号化による劣化などを数値化して総合的に算出する。0〜100程度の値をとり、大きいほど品質が良い。実際に人が聞いて評価するMOS値と対応付けられる。
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15(IPA)解説で登場
IP電話の音声品質を表す指標のうち、ノイズ、エコー、遅延などから算出されるものはどれか。
正解:R値
要点:R値は雑音・エコー・遅延から計算する客観的な音声品質指標
R値は、ITU-T勧告G.107のEモデルで用いられる音声品質の評価値で、雑音、エコー、遅延、符号化による劣化などを数値化して減算的に積み上げ、0〜100程度の範囲で表す。ネットワークの測定値から計算で求められる客観指標であり、実際に人が聞いて評価するMOS値とは求め方が異なる。
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15(IPA)解説で登場
IP電話の音声品質を表す指標のうち、ノイズ、エコー、遅延などから算出されるものはどれか。
正解:R値
要点:R値は雑音・エコー・遅延から算出する客観的音声品質指標
R値は、ITU-T勧告G.107のEモデルで用いられる音声品質の評価値である。雑音、エコー、遅延、符号化による劣化などの要因を数値化して差し引く形で算出し、0〜100程度の値で品質を表す。測定値から計算で求められる客観的な指標であり、人が実際に聴いて採点するMOS値とは性質が異なる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。