ソフトウェア保守とは?そふとうぇあほしゅ
ソフトウェア保守とは、システムが本番で動き始めた後に行う修正・改善・環境変化への対応。目的により、見つかった不具合を直す是正保守、法改正やOSの更新など外部の変化に合わせる適応保守、性能や保守のしやすさを高める完全化保守、将来の障害に備えて先に手を打つ予防保守に分けられる。稼働期間が長いほど、保守の総費用は開発費用を上回るのが一般的。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
システムは作った時点の環境で止まっていられない。税率や法令は変わり、動かしているOSやブラウザはいずれサポートが終わり、利用者数も業務の流れも変わっていく。手を入れなければ、正しく作られたシステムでもいずれ使えなくなる。だから費用と体制をあらかじめ見込み、直しやすい設計にしておくことが求められる。ITパスポートでは、システムのライフサイクルの最後の工程として問われる。
具体例
消費税率が8%から10%に変わったときは、多くの販売管理システムで税額の計算と帳票の様式を直す必要が生じた。これは外部環境の変化への対応なので適応保守にあたる。一方、マイクロソフトによるWindowsのサポート終了に合わせた対応も適応保守で、利用者からの不具合報告を受けた修正が是正保守になる。
試験での引っ掛け
保守が指すのは本番稼働を開始した後の対応であり、稼働前のテスト工程で見つけた不具合を直す作業は保守ではなくデバッグ。この線引きが定番の出題点になる。また不具合が出ていなくても行う完全化保守や予防保守があるため、「保守=故障の修理」と狭く覚えていると選択肢を外す。
関連用語
出た過去問
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問38(IPA)
ソフトウェア保守に含まれるものはどれか。
正解:障害を引き起こす可能性のあるプログラムを見つけ、あらかじめ修正する。
要点:ソフトウェア保守には障害を防ぐ予防的な修正も含まれる
ソフトウェア保守は、稼働開始後のソフトウェアに対する修正・改良の活動を指し、障害発生後の修正だけでなく、将来の障害を未然に防ぐための予防的な修正も含まれる。開発中の要員調整や見積り、ハードウェアの増強は、保守という活動の範囲外である。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問50(IPA)
ソフトウェア保守に関する説明のうち、適切なものはどれか。
正解:緊急の本番障害対応で改修したプログラムの内容に合わせて設計ドキュメントを修正することは、ソフトウェア保守である。
要点:保守は稼働後の修正全般。ドキュメントの整合作業も保守に含む
ソフトウェア保守は本番稼働後のソフトウェアに対する修正や改良を指し、障害の修正、外部環境の変化への対応、性能改善などが含まれる。緊急対応で先にプログラムを直した場合、後から設計書を実態に合わせて修正する作業も保守の一部である。開発中の仕様変更対応は、まだ稼働前なので開発工程に含まれる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問34(IPA)
ソフトウェア保守の説明として、適切なものはどれか。
正解:システムの安定稼働、情報技術の進展や経営戦略の変化に対応するためにプログラムの修正や変更を行う。
要点:ソフトウェア保守は稼働後の修正・改良で価値を保ち続ける活動
ソフトウェア保守は、稼働後のソフトウェアに対して行う活動で、不具合の修正だけでなく、法制度や経営戦略の変化、技術の進展に合わせた改良や環境変更への対応も含む。稼働を安定させ、価値を保ち続けることが目的である。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問42(IPA)
ソフトウェア保守に該当するものはどれか。
正解:新しいウイルス定義ファイルの発行による最新版への更新
要点:保守は稼働開始後の維持・修正。開発中の修正は含まない
ソフトウェア保守は、システムが本番稼働に入った後に行う修正・改良・維持の活動を指す。ウイルス定義ファイルを最新へ更新する作業は、稼働中のソフトウェアを正常な状態に保つ活動なので保守にあたる。開発途中のバグ修正は開発工程内の作業、全面的な作り替えは新規開発、単なるインストールは利用準備である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。