移行(データ移行・システム移行)とは?
移行(データ移行・システム移行)とは、新しいシステムへの切り替えにあたり、旧システムで使っていたデータや業務処理を新システム側に引き継ぐ作業のこと。単にデータをコピーするだけでなく、旧システムと新システムでデータの形式や項目の意味が異なる場合はデータの変換(コンバージョン)が必要になる。移行には旧システムと新システムをしばらく並行して稼働させる並行運用や、ある時点で一斉に切り替える一斉移行など複数の方式があり、業務への影響やリスクの大きさを踏まえて選定する。移行作業中のデータ不整合やシステム停止は業務に直結するため、リハーサルや切り戻し(旧システムに戻す)手順の準備も重要になる。
ITパスポートの過去問では5回出題されています(2013年度〜2025年度)。
いこう
移行(データ移行・システム移行)の意味
新しいシステムへの切り替えにあたり、旧システムで使っていたデータや業務処理を新システム側に引き継ぐ作業のこと。単にデータをコピーするだけでなく、旧システムと新システムでデータの形式や項目の意味が異なる場合はデータの変換(コンバージョン)が必要になる。移行には旧システムと新システムをしばらく並行して稼働させる並行運用や、ある時点で一斉に切り替える一斉移行など複数の方式があり、業務への影響やリスクの大きさを踏まえて選定する。移行作業中のデータ不整合やシステム停止は業務に直結するため、リハーサルや切り戻し(旧システムに戻す)手順の準備も重要になる。
移行(データ移行・システム移行)の具体例
小売企業が旧POSシステムから新POSシステムへ切り替える際、過去の売上データを新しいデータ形式に変換し、一部店舗で先行稼働させて問題がないことを確認してから全店舗へ展開する。
移行(データ移行・システム移行)は試験でどう引っ掛けられる?
移行は開発の最終段階に位置づけられる作業であり、要件定義や設計の工程と混同しないよう注意。またデータ移行の失敗は本番稼働後の重大な障害につながるため、リハーサルなしでの一斉移行は避けるべきとされる。
移行(データ移行・システム移行)と関連する用語
移行(データ移行・システム移行)が出た過去問
〔中問D:Webサイトを利用した商品販売〕N社はスポーツ用品の小売販売業者で、実店舗販売の他、インターネットのショッピングサイトを利用した通信販売も行っている。…
正解:a×c×f+b×d×c×f+b×e×f
要点:複数経路の到達率は経路ごとの積の合計で求める
コンバージョン率は、購入手続完了に至る全ての経路の割合を足し合わせて求める。経路はトップから商品紹介を経る流れ、トップからキャンペーン情報を経て商品紹介へ回る流れ、トップからキャンペーン情報を経て直接購入手続へ進む流れの三つがあり、それぞれ各段階のアクセス率を掛け合わせ、最後に合計すればよい。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問97(IPA)〔中問D:Webサイトを利用した商品販売、ストラテジ〕N社では、広告によるショッピングサイトへの集客策として、1か月のバナー広告と1回のメール広告を比較検討する…
正解:広告によって購入手続完了を1件獲得するためのコストは、B案の方が安い。
要点:広告比較は獲得1件あたりのコストで判断する
A案は表示25万件にクリック率0.8%で2,000クリック、うち5%が完了して100件、費用12万円なので1件あたり1,200円となる。B案は5万件送信で費用20万円、クリック率5%で2,500クリック、うち8%が完了して200件なので1件あたり1,000円である。したがって購入完了1件を得るコストはB案のほうが安い。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問98(IPA)現行システムを新システムに切り替えるに当たり、システム移行計画書を作成した。システム移行計画書に記載すべき事項として、適切なものはどれか。
正解:新旧システムの並行運用に関するスケジュール
要点:移行計画書には並行運用など切替えの段取りを書く
システム移行計画書は、現行システムから新システムへ安全に切り替えるための段取りをまとめる文書である。移行の方式や日程、データ移行の手順、切戻し(中止)の判断基準、そして新旧を一定期間同時に動かす並行運用の計画などが記載対象になる。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問33(IPA)ある企業では、現在使用しているメールシステムのサポート終了に伴い、新メールシステムに移行する移行プロジェクトを実施している。プロジェクトの要件定義工程において、…
正解:b, c
要点:調達要否は「自社に物と人があるか」を条件ごとに突き合わせる
条件を一つずつ照らすと、サーバは自社の既存機器を使うので調達不要、データ移行は市販ツールを自社要員が使えるので不要となる。一方、ソフトウェアパッケージは自社が保有していないため購入が必要で、そのパッケージで構築できる要員が社内にいない以上、構築作業も外部へ委託する必要がある。よって必要なのは構築作業とパッケージの二つ。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問51(IPA)開発が完了したソフトウェアを本番環境にインストールする手順を明確にし、それを実施する工程として、適切なものはどれか。
正解:ソフトウェア導入
要点:ソフトウェア導入は本番環境へ組み込み稼働可能にする工程
ソフトウェア導入は、完成したソフトウェアを本番環境へ組み込むための手順や体制を定め、実際にインストールして稼働できる状態にする工程である。導入計画の作成、環境設定、データ移行などを含む。開発したモジュールを組み合わせて確認する統合や、利用者の要求を満たすかを確かめる妥当性確認とは目的が異なる。
出典:令和7年度 秋期 ITパスポート試験 問46(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。