カレントディレクトリとは?かれんとでぃれくとり
カレントディレクトリとは、いま自分が作業の基準にしている1つのディレクトリ(フォルダ)。作業の場所を移すと、カレントディレクトリもそれに合わせて変わる。ファイルの場所を、いま居る場所からの道順で書く相対パスは、このカレントディレクトリを起点にする。そのため、同じ書き方でも作業する場所が変われば指すファイルが変わる。これに対して、いちばん上の階層(ルートディレクトリ)から住所のように全部書く絶対パスは、どこから使っても同じファイルを指す。
最終更新:2026-10-10
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階層が深くなったファイル置き場で、目的のファイルを毎回いちばん上から全部書くと指定が長くなり、フォルダ構成を移すたびに書き直しが必要になる。そこで「いま居る場所」をコンピュータ側に覚えさせ、そこからの道順だけを書けば済むようにした。フォルダごと別の場所へ移しても中の位置関係は変わらないため、指定を書き換えずにそのまま動かせるという利点が生まれる。
具体例
Windowsのコマンドプロンプト(文字で命令を打ち込む画面)では、行の先頭に「C:\Users\tanaka\Documents>」のように、そのときのカレントディレクトリが表示される。この場所を起点に「売上\4月.xlsx」と書けば、ドキュメントの中の売上フォルダにあるファイルを指す。別のフォルダを起点にすると、同じ書き方が別のファイルを指す。
試験での引っ掛け
ルートディレクトリとの取り違えが定番で、ルートは階層の最上位で常に同じ位置、カレントは作業に応じて動く位置である。絶対パスはルートを起点にするのでどこから実行しても同じファイルを指すが、相対パスはカレントディレクトリ次第で指す先が変わる。「.」は自分自身、「..」は一つ上の階層を表す。
関連用語
出た過去問
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問57(IPA)
あるファイルシステムの一部が図のようなディレクトリ構造であるとき、*印のディレクトリ(カレントディレクトリ)D3から矢印が示すディレクトリD4の配下のファイルa…
正解:..¥D2¥D4¥a
要点:「..」は1階層上。相対指定は現在位置からの経路で考える
カレントディレクトリD3はルートD1の直下にあり、目的のD4はD1直下のD2の下にある。まず「..」で1階層上のD1へ移り、そこからD2、D4とたどってファイルaを指定すればよいので「..¥D2¥D4¥a」となる。指定が「.」や「..」で始まっているため、先頭にカレントディレクトリが補われることはない。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問74(IPA)
階層型ディレクトリ構造のファイルシステムに関する用語と説明a〜dの組合せとして,適切なものはどれか。 a 階層の最上位にあるディレクトリを意味する。 b 階層の…
正解:カレントディレクトリ=c,絶対パス=b,ルートディレクトリ=a
要点:絶対パスはルート基点、相対パスはカレント基点
ルートディレクトリは階層構造の最上位にあるディレクトリ(a)、カレントディレクトリは今作業している位置のディレクトリ(c)である。絶対パスは最上位を基点として目的の位置までを示す表記(b)で、現在位置を基点とする表記(d)は相対パスである。したがってカレント=c、絶対パス=b、ルート=aの組合せが正しい。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問63(IPA)
図に示す階層構造で、複数個の同名のディレクトリA、Bが配置されており、ユーザIDごとにログインしたときのカレントディレクトリが異なる。U0002がログインした直…
正解:..¥..¥..¥B¥f
要点:相対パスは「..」で何階層上がればよいかを数えるのが要点
カレントディレクトリは¥A¥Bの下のAなので、「..」で一つ上がると¥A¥B、二つ上がると¥A、三つ上がるとルートに到達する。目的のファイルはルート直下のBの中にあるため、ルートまで三段階さかのぼってからB、fと指定する必要がある。相対指定では、まず何階層上がるかを数えるのが要点である。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問68(IPA)
図に示す階層構造において、カレントディレクトリが*印のディレクトリであるとき、相対パス指定で..¥..¥B¥Bによって指定したディレクトリと同じディレクトリを絶…
正解:¥B¥B¥B
要点:..は一つ上の階層、たどった結果を絶対パスに直す
相対パスの「..」は一つ上の階層を表す。カレントディレクトリから..を二つたどって二階層上へ移動し、そこからB、Bと二段下ると、ルートから見てB配下のB配下のBに到達する。したがって絶対パスは¥B¥B¥Bとなる。
出典・参考
公式シラバスの8 コンピュータシステム > 46. ファイルシステム > (1) ファイル管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。