PPMとは?ぴーぴーえむ
略語の意味
PPM=Product Portfolio Management
会社が持つ複数の事業や商品を、市場の伸びと自社の強さで分けて、どこにお金と人を回すかを決める分析のやり方
- Product
- 製品・事業
- Portfolio
- 組み合わせ・一覧
- Management
- 管理
PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)は、会社が複数の事業や商品を持っているとき、どこにお金と人を回すかを決めるための分析手法である。縦軸に市場成長率(その市場がこれから伸びるか)、横軸に相対的市場シェア(競合と比べた自社の強さ)を取り、事業を4つのマスに分けて考える。両方高いのが「花形」で、伸びる市場で勝っているが競争のための投資も要る。成長率は低いがシェアが高い「金のなる木」は、大きな投資をしなくても安定して現金を生むので、ここで稼いだ資金を他へ回す。成長率は高いがシェアが低い「問題児」は、投資して花形に育てるか撤退するかを選ぶ対象で、両方低い「負け犬」は撤退の検討対象になる。この図が示しているのは、儲かっている事業だけを残すのではなく、稼ぐ事業と育てる事業を組み合わせて会社全体を回す、という考え方である。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
会社が事業や商品を複数持つと、どれも大事に見えて、お金と人を薄く配ってしまうか、いま一番儲かっている事業に集中して次の柱を育て損ねるかのどちらかに傾きやすい。稼ぐ事業と、これから育てる事業は役割が違う、という当たり前を図の上ではっきりさせ、資金の出どころと配り先を一目で示すために作られたのがこの枠組みである。だから4つのマスの名前を覚えること自体が目的ではなく、「どこで稼いでどこへ回すか」を読み取るための道具として使う。試験で象限の位置が問われるのも、この資金の流れが読めているかを確かめるためである。
具体例
任天堂を例にすると、発売から年数がたっても安定して売れ続ける定番ソフトのシリーズは、市場の伸びは緩やかでも高いシェアで安定して収益を生む「金のなる木」にあたり、そこで得た資金が新しいハードや新規タイトルという、伸びる市場でシェアをこれから取りに行く事業への投資に回される。この資金の流れの向きがPPMの図の読み方そのものである。
試験での引っ掛け
4象限の位置を取り違えるのが最も多い。「金のなる木」は市場成長率が低くシェアが高い(成長が止まった市場で勝っている)事業で、両方高い「花形」と混同しやすい。「花形」は稼いでいるが同時に投資も必要なため、手元に残る資金は「金のなる木」ほど多くない、という点も押さえる。もう一つ、横軸は売上高や利益ではなく「相対的市場シェア」である。売上が大きくてもシェアが低ければ、シェアの低い側(「問題児」か「負け犬」)に置かれる。元の図はシェアが高いほど左に描くが、右ほど高く描いた図もあるので、軸が何を表し、どちら向きに大きくなるかを毎回確認してから4象限に当てはめること。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問10(IPA)
プロダクトポートフォリオマネジメントでは、縦軸に市場成長率、横軸に市場占有率をとったマトリックス図を四つの象限に区分し、製品の市場における位置付けを分析して資源…
正解:金のなる木
要点:低成長・高シェアの製品は金のなる木で資金源になる
PPMは市場成長率(縦軸)と市場占有率(横軸)で製品を4象限に分けて資源配分を考える手法である。成長率が低い市場は追加投資の必要が小さく、そこで高いシェアを保つ製品は投資を上回る資金を安定して生み出すため「金のなる木」と呼ばれ、他事業の資金源となる。成長率も占有率も高いものが花形、成長率が高くシェアが低いものが問題児、どちらも低いものが負け犬である。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問11(IPA)
製品に関するPPMに関して、次の記述中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 a とは、少ない投資で収益を生み出す製品群である。これに対して、 b は、将…
正解:a:金のなる木 b:問題児
要点:PPMで資金を生むのは金のなる木、投資が要る成長候補は問題児
PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)は、市場成長率と市場占有率の2軸で製品群を4つに分類する。市場成長率が低く占有率が高い「金のなる木」は追加投資が少なくて済み資金を生み出す。市場成長率が高く占有率が低い「問題児」は、将来「花形」へ育てるために大きな投資を要する。よって少投資で収益を生む群が金のなる木、成長のため投資が必要な群が問題児となる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問19(IPA)
経営戦略策定の過程で、今後力を入れるべき事業、撤退すべき事業の分析に用いる手法として適切なものはどれか。
正解:PPM
要点:PPMは成長率と占有率で事業を分類し資源配分を決める
PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)は、市場成長率と市場占有率の2軸で事業や製品を「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」に分類し、経営資源をどこへ配分するか、どこから撤退するかを判断する手法である。事業の取捨選択を検討する場面で用いられる。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問19(IPA)
PPM(Product Portfolio Management)で“問題児”と呼ばれる領域の特徴として、適切なものはどれか。
正解:市場は成長しているが占有率が低く、今後の収益の柱となる事業に育てるために積極的な投資を必要とする。
要点:問題児は高成長・低シェアで投資判断が問われる事業
PPMは市場成長率と市場占有率の二軸で事業を四つに分類する。問題児は、市場が伸びているのに自社の占有率が低い領域を指す。放置すれば衰退するが、投資して占有率を高められれば花形へ育つ可能性があるため、資源を集中するかどうかの選別が課題となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。