IT全般統制とは?
IT全般統制とは、個々の業務処理統制が有効に機能する前提を支える、システム基盤側の統制。開発・変更管理、運用管理、アクセス管理(特権IDを含む)、外部委託先の管理などが該当し、ここが弱いと個別のアプリケーション統制の信頼性も主張できなくなる。
ITパスポートの過去問では4回出題されています(2013年度〜2020年度)。
あいてぃーぜんぱんとうせい
IT全般統制の意味
個々の業務処理統制が有効に機能する前提を支える、システム基盤側の統制。開発・変更管理、運用管理、アクセス管理(特権IDを含む)、外部委託先の管理などが該当し、ここが弱いと個別のアプリケーション統制の信頼性も主張できなくなる。
IT全般統制の具体例
本番プログラムの変更に申請・承認・テスト・移行の記録が残っているか、開発者が本番データを直接更新できない権限設計になっているか、退職者のIDが速やかに削除されているかを確かめる。
IT全般統制は試験でどう引っ掛けられる?
IT業務処理統制との切り分けが問われる。入力チェックや突合はアプリ内の業務処理統制。全般統制の不備が直ちに財務数値の誤りを生むわけではないが、業務処理統制の有効性を裏づけられなくなる点が本質。
IT全般統制と関連する用語
IT全般統制が出た過去問
IT統制は、ITに係る全般統制や業務処理統制などに分類される。全般統制はそれぞれの業務処理統制が有効に機能する環境を保証する統制活動のことをいい、業務処理統制は…
正解:人事システムの機能ごとに利用者を限定するアクセス管理の仕組み
要点:業務処理統制は個別システム内で処理の正確性を担保する
IT統制のうち業務処理統制は、個々の業務システムにおいて、承認された取引だけが漏れなく正確に処理・記録されることを担保する統制である。人事システムの機能単位で利用者を限定する仕組みは、その業務システム内で不正・誤りのある処理を防ぐものなので業務処理統制にあたる。委託先管理やネットワーク運用管理、全社的な開発・保守規程は、各業務処理統制が有効に働く土台をつくるIT全般統制に分類される。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問28(IPA)IT統制は、ITに係る全般統制や業務処理統制などに分類される。全般統制はそれぞれの業務処理統制が有効に機能する環境を保証する統制活動のことをいい、業務処理統制は…
正解:全社で共通に用いるシステム開発規程
要点:全般統制は開発・運用など全社共通の土台を整える統制
IT全般統制は、個々の業務システムが正しく動く土台となる環境そのものを整える統制で、システムの開発や変更、運用、アクセス管理といった全社共通の仕組みが該当する。これに対し、入力チェックやマスタの維持、エラー修正手続など個別業務の処理の正確性を担保するものは業務処理統制に分類される。全社共通の開発規程は前者にあたる。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問31(IPA)IT統制は、ITに係る業務処理統制や全般統制などに分類される。業務処理統制は業務を管理するシステムにおいて、承認された業務が全て正確に処理、記録されることを確保…
正解:購買業務システムに入力されるデータが重複なく入力されるような統制
要点:業務処理統制は入力〜記録の正確性、全般統制はその土台
業務処理統制は、個々の業務システムの中で、承認された取引が漏れなく重複なく正確に処理・記録されることを確保する仕組みである。入力データの重複を防ぐチェックはまさにこれに当たる。一方、アクセス管理、システムの運用・管理、開発・保守の管理は、複数の業務処理統制が有効に働く土台を支えるものであり、IT全般統制に分類される。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問45(IPA)情報システム部門が受注システム及び会計システムの開発・運用業務を実施している。受注システムの利用者は営業部門であり、会計システムの利用者は経理部門である。財務報…
正解:内部統制は財務諸表などの外部報告に影響を与える業務に係る事項なので、営業部門、経理部門、情報システム部門が関与する。
要点:財務報告の内部統制は数値の源流業務とITまで及ぶ
財務報告に係る内部統制は、最終的に財務諸表の正しさを担保するための仕組みであり、経理の作業だけでなく、その数値の元となる業務全体が対象になる。受注データは会計処理の入力元になるため営業部門も関与し、両システムを開発・運用する情報システム部門もIT全般統制の担い手として関与する。したがって三部門すべてが関わることになる。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験 問52(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。