重要成功要因(CSF)とは?じゅうようせいこうよういん
略語の意味
CSF=Critical Success Factors
目標を達成できるかどうかを大きく左右する、特に力を入れるべきポイント
- Critical
- 決定的に重要な
- Success
- 成功
- Factors
- 要因
重要成功要因(CSF)は、目標を達成するうえで特に強化・維持しなければならない鍵となる要因を特定したもの。指標ではなく「要因」である点が要で、数値で測るのはその達成度を表すKPIの役割になる。KGI(最終目標)→CSF(成功の鍵)→KPI(測る指標)の順に落とし込むのが基本で、バランススコアカードでは財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4つの視点ごとにCSFとKPIを設定する。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
「売上○億円」という目標だけを掲げても、現場は何から手を付ければよいか分からず、思いつく施策を手当たり次第に並べがちになる。達成を左右する要因を少数に絞っておけば、力を入れる先と、その進み具合を測る指標が決まる。目標と指標のあいだに「鍵となる要因」を一段はさんだのは、努力が散らばるのを防ぐためである。
具体例
ネット通販事業で「年間売上高○○億円」というKGIに対し、CSFを「リピート購入の定着」と定め、KPIに「月次のリピート購入率」を置く。楽天市場の会員ポイント制度は、このリピート定着というCSFを強めるために設計された施策にあたる。
試験での引っ掛け
CSFを「重要業績評価指標」と訳す取り違えが定番だが、それはKPIの訳である。CSFは要因、KPIは指標。またCSFは思いつく施策を並べたものではなく、達成できなければ目標が崩れる少数の要因に絞り込むものである。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問12(IPA)
A社では企業理念に基づいてビジネス戦略を策定し実行するための手順を考えた。重要成功要因の抽出、ビジネス環境の分析、ビジネス戦略の立案、ビジョンの設定を図のように…
正解:重要成功要因の抽出
要点:ビジョン→環境分析→戦略立案→重要成功要因→実行計画
経営理念から実行計画に至る流れは、まずありたい姿であるビジョンを設定し、次に外部・内部の環境を分析して、その結果を踏まえて戦略を立案する。そして立案した戦略を達成するうえで鍵となる要因(重要成功要因)を抽出し、それを具体的な実行計画へ落とし込む。したがって実行計画策定の直前にあたる④は、重要成功要因の抽出となる。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問29(IPA)解説で登場
経営戦略の目標や目的を達成する上で、重要な要因を表すものはどれか。
正解:CSF
要点:CSFは目標達成に不可欠な重要成功要因
CSF(Critical Success Factor、重要成功要因)は、経営戦略の目標を達成するために特に重要となる要因のことである。CSFを絞り込み、それを測る指標としてKPIを設定することで、限られた資源を効果のある活動に集中できる。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問14(IPA)
ビジネス戦略上の重要成功要因として“販売の機会損失の低減”が設定されたとき、この重要成功要因の達成度を評価するのに最も適切な指標はどれか。
正解:欠品率
要点:機会損失の指標は欠品率。売り逃しの発生度合いを直接測る
機会損失とは、在庫切れなどで売れるはずの商品を売り逃すことをいう。したがってその低減度合いを直接測るには、注文や需要に対して商品を用意できなかった割合、すなわち欠品率が適している。他の指標は代金回収の速さ、収益性、顧客開拓の成果を表すもので、売り逃しの発生度合いを直接には示さない。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問1(IPA)
小売業のビジネス戦略の立案において、“優良顧客の維持”がCSF(Critical Success Factor)として設定された。このCSFの達成度を評価するた…
正解:顧客別のRFM分析
要点:優良顧客の維持度を測る分析はRFM分析
CSF「優良顧客の維持」は、既存顧客が継続して自社で買い続けているかを測る必要がある。RFM分析は最終購買日(Recency)・購買頻度(Frequency)・購買金額(Monetary)の3指標で顧客一人ひとりをランク付けする手法なので、誰が優良顧客で、その状態が保たれているかを継続的に評価できる。ほかは新規顧客や商品側に着目した分析であり、既存優良顧客の維持度合いを直接は測れない。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問18(IPA)
バランススコアカードを用いて戦略立案する際、策定した戦略目標ごとに、その実現のために明確化する事項として、適切なものはどれか。
正解:重要成功要因
要点:BSCは戦略目標ごとに重要成功要因を明確にする
バランススコアカードは、財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の四つの視点から戦略を具体化する枠組みである。各視点で戦略目標を定めたあと、その目標を達成するために何が決定的に効くのかを特定し、そこから評価指標や目標値、具体的な実施施策へ落とし込んでいく。この「何が決定的に効くのか」にあたる事項が問われている。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。