自然言語処理とは?しぜんげんごしょり
略語の意味
NLP=natural language processing
人がふだん話したり書いたりする言葉を、コンピュータで扱う技術
- natural
- 自然な
- language
- 言葉・言語
- processing
- 処理すること
自然言語処理とは、人間が日常使う言語を計算機で扱う技術分野。日本語は語の区切りが明示されないため、まず形態素解析で単語に分けて品詞を付け、続いて係り受け(どの語がどの語にかかるか)などの構文解析を行う。文書を数値の並び(ベクトル)で表して計算機で比べられるようにする手法が、検索・分類・要約・翻訳の基盤になる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
人どうしなら「安い」も「お手頃」も同じ意味だと分かるが、計算機は文字の並びとしてしか受け取れない。しかも日本語は語の間に空白がなく、どこで区切るかも自分では決められない。そこで文を語に分け、数値の並びに直して近さを計算できる形にする技術が育った。問合せメールの振り分けのような読む作業を機械に任せたい、という困りごとが出発点にある。
具体例
問合せメールの自動分類では、形態素解析で文を単語に分け、TF-IDF(語の重要度を数値にする方法)で重み付けして、文書の特徴を表す数値の並び(特徴ベクトル)を作る。TF-IDFはその文書に多く出現し、かつ他の文書にはあまり出ない語を重視するため、どの文書にも出る「です」「ます」の重みは自然に小さくなる。
試験での引っ掛け
形態素解析は単語への分割と品詞付与までで、文の構造を求める構文解析とは段階が異なる。N-gram(隣り合うN個の語や文字のまとまり)は意味を理解しているのではなく、隣接する語の並びを統計的に数えているだけである点も押さえる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問46(IPA)解説で登場
出典:令和2年度 10月試験 ITパスポート試験 問22(IPA)
出典:令和2年度 10月試験 ITパスポート試験 問32(IPA)解説で登場
出典:令和5年度 秋期 ITパスポート試験 問14(IPA)
AIの活用領域の一つである自然言語処理が利用されている事例として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a Webサイト上で、日本語の文章を入力すると即座に…
正解:a, b, c
要点:自然言語処理は文章や発話の意味を扱う技術
自然言語処理は、人間が使う言葉の文章を計算機が解析・理解・生成する技術である。機械翻訳、SNS投稿の文章からの情報抽出、音声認識後の発話内容の解釈はいずれも言語を扱う処理なので該当する。一方でナンバープレートの文字を画像から読み取る処理は画像認識・文字認識の領域であり、言語の意味を扱う処理ではない。
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問28(IPA)解説で登場
次の事例のうち、AIを導入することによって業務の作業効率が向上したものだけを全て挙げたものはどれか。 a 食品専門商社のA社が、取引先ごとに様式が異なる手書きの…
正解:a, c
要点:AI活用の目印は認識・判断を伴う処理か否か
AIの活用といえるのは、パターンが一定でない入力から判断や認識を行う処理です。取引先ごとに書式の異なる手書き請求書を読み取ってデータ化する処理は文字認識(AI-OCR)に当たり、音声で問合せ内容を聞き取って応答するチャットボットも音声認識・自然言語処理(人の話し言葉や文章をコンピュータが扱う技術)を用います。一方、決まったPC操作の自動化はRPA、電子タグによる確認はRFIDの活用であり、AIによる効率化とはいえません。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。