流れ図とは?ながれず
流れ図とは、仕事の手順や処理の順番を、決まった形の図記号と矢印でつないで表した図。長方形は「処理(何かをする)」、ひし形は「判断(条件で道が分かれる)」、角の丸い形は「開始と終了」を表し、記号の形はJIS(日本産業規格)で決められているので、書いた人が違っても同じ意味で読める。プログラムを作るときだけのものではなく、申請の承認ルートや窓口対応の手順を部門どうしですり合わせるときにも使う。文章で書くと「どの条件のときにどちらへ進むのか」があいまいになりがちだが、流れ図なら分岐の抜け漏れがひと目で分かる。
最終更新:2026-10-10
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手順を文章や口頭で引き継いでいると、「この条件のときはどうするのか」が人によって解釈が分かれ、例外のときの扱いが決まっていないまま運用が始まってしまう。処理と判断を決まった形の記号で描き、記号の意味を規格として全国で共通にしたのは、書いた人が違っても同じ意味で読めるようにするためである。だから流れ図は、システムを作る前に業務のやり方を部門どうしで合意する道具として使われる。試験で図記号の意味と分岐の読み取りが問われるのは、この「共通の読み方」が成り立たないと図が役に立たないからである。
具体例
ユニクロのセルフレジは、商品を置く(処理)→ICタグを読み取って合計金額を出す(処理)→支払方法を選ぶ(判断:現金かカードか)→それぞれの支払処理へ分かれる→レシート発行(処理)→終了、という流れ図で表せる。「判断」から必ず2本以上の線が出て、どの線をたどっても最後は終了にたどり着く点が、正しい流れ図の見分け方になる。
試験での引っ掛け
記号の意味の入れ替えが定番の引っ掛け。「長方形が判断」「ひし形が処理」と書かれた選択肢は誤りで、正しくは長方形が処理、ひし形が判断。判断の記号からは条件が成り立つ場合と成り立たない場合の2本の線が出る。また、流れ図は「処理の順番」を描く図で、データがどこからどこへ渡るかを描くDFDや、データどうしの関係を描くE-R図とは目的が別。図の名前と描く対象の組み合わせを入れ替えた選択肢に注意する。
関連用語
出た過去問
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問90(IPA)
出荷処理において、引当数の求め方を流れ図で表すとき、次の図のc、dに入る適切な字句の組合せはどれか。
正解:c:通常注文か d:注文数>在庫数の70%
要点:通常注文は在庫の70%、優先注文は在庫数までが引当上限
引当の上限は注文の種別で異なり、通常注文は在庫数の70%まで、優先注文は在庫数までとされている。そこで流れ図ではまず注文が通常注文かどうかを判定して処理を分け、通常注文の側では注文数が在庫数の70%を超えるかどうかを調べる。超える場合は上限である70%分を、超えない場合は注文数をそのまま引当数とする。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問91(IPA)
〔中問A・続き〕Mさんは、障害の原因を特定するための手順を、流れ図に書いて考えてみることにした。このとき、次の図のXに入る適切な字句はどれか。なお、次の流れ図は…
正解:PC1とハブをつなぐソケット、すなわちハブの障害ではないか
要点:差し替えて出力不可ならハブのポート側を疑う
この分岐に来ているのは、PC2からは出力できた(プリンタ・ケーブルb・ハブ本体は正常)状態である。そこでケーブルのハブ側を差し替え、PC1が使っていたポート経由でPC2から出力できるかを試している。ここで出力できなかったなら、そのポート側に問題があるということなので、PC1をつないでいたハブのソケット、すなわちハブの障害を疑うことになる。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問92(IPA)
〔中問A・続き〕Mさんは、今回の障害の原因を特定するための手順を、流れ図として完成させようと考えた。このとき、次の図のYに入る適切な字句はどれか。なお、次の流れ…
正解:ハブの障害ではないか
要点:別の宛先にも届かないなら共通経路のハブを疑う
PC2からも出力できない場合、疑わしいのは共通経路にあるプリンタ・ケーブルb・ハブである。そこでPC1からサーバへアクセスできるかを試すと、これができればハブは正常だと分かる。逆にサーバにもアクセスできないなら、共通して使われているハブ自体の障害が疑われることになる。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問50(IPA)
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問91(IPA)
〔中問A〕ディジタル画像を右に90度回転させる処理を流れ図で表すとき,図3のaに入れる適切な字句はどれか。流れ図:開始→「iでの繰返し i=1,2,…,7」→「…
正解:j行(8-i)列
要点:右90度回転はi行j列→j行(8-i)列
右へ90度回転すると、元の画像の上端の行が回転後の右端の列へ移る。7×7の画像でこれを座標で表すと、回転前のi行j列の画素は、回転後はj行目の(8-i)列目に移動する。iが小さい(上にある)ほど回転後は右側の列になる、という対応を確かめると分かりやすい。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。