原価の分類(直接費・間接費)とは?げんかのぶんるい
原価の分類(直接費・間接費)とは、製造原価を、費用の形で材料費・労務費・経費に、製品との対応関係で直接費・間接費に分類する枠組み。直接費は、特定の製品や案件にかかった分がはっきり分かる(跡付けできる)原価。間接費は複数の製品に共通して発生するため、何らかの基準で各製品に割り振る(配賦する)必要がある原価。どの基準で割り振るか(配賦基準)によって、製品ごとの採算の見え方が変わる。
最終更新:2026-10-10
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製品の値段を決めたり、どの製品が儲かっているかを知るには、製品ごとにいくらかかったかを把握する必要がある。ところが、材料のようにその製品だけに使った分と、事務所の家賃のように複数の製品で共用する分が混ざっていて、そのままでは製品ごとの原価が出せない。そこで製品との結び付きで費用を分けて考える。
具体例
受託開発なら、担当エンジニアの工数は直接労務費、購入したライセンスは直接経費、複数の案件で共用する開発用の事務所の家賃は間接費(製造間接費)となる。管理部門の人件費のような一般管理費は製造原価に入らず、この分類の外になる。間接費を売上高比で配賦するか工数比で配賦するかで、小規模案件の採算判定が逆転することがある。
試験での引っ掛け
直接費と変動費は別の分類軸である。直接労務費は製品に跡付けできる直接費だが、月給制なら操業度(生産や稼働の量)に比例しない固定費でもある。「直接=変動、間接=固定」と覚えると損益分岐点の計算を誤る。
関連用語
出た過去問
出典:令和8年度 秋期 ITパスポート試験 問9(IPA)
製品の製造に関連して発生する次の費用のうち、間接費だけを全て挙げたものはどれか。 a 完成した製品を検査する労務費 b 工場の電気供給設備を保守する労務費 c …
正解:b
要点:個々の製品に跡付けられない共通費用が間接費
原価計算では、特定の製品にいくらかかったかを直接たどれる費用を直接費、複数の製品に共通して発生し個々の製品に跡付けられない費用を間接費と呼ぶ。工場の電気供給設備の保守にかかる労務費は工場全体を支える費用で、どの製品にいくらとは割り当てられないため間接費に当たる。外注加工費は特定の製品の加工に対して支払うため直接費であり、完成品の検査に要する労務費も本問では特定製品の製造に跡付けられる費用として扱われている。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。