製造原価報告書(材料費・労務費・経費)とは?せいぞうげんかほうこくしょ
製造原価報告書(材料費・労務費・経費)とは、当期の製造活動で発生した原価を材料費・労務費(人件費)・経費に分け、仕掛品(作りかけの製品)の増減を調整して、当期に完成した製品の原価(当期製品製造原価)を示す明細書。損益計算書の売上原価につながる。原価低減の効果がどの費目に、いつ財務諸表へ現れるかを説明する土台になる。
最終更新:2026-10-10
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損益計算書の売上原価は1つの金額でしか出ないため、製造にかかった費用が材料・人件費・その他のどれに偏っているのかが見えない。作りかけの製品もあり、当期の費用がそのまま当期の完成品の原価になるとも限らない。そこで費用を費目別に整理した別の表を設け、原価を減らす手がかりにした。
具体例
材料費3億円、労務費2億円、経費1億円に期首仕掛品5千万円を足し、期末仕掛品7千万円を引いて当期製品製造原価5億8千万円を求める。自動化投資は労務費を減らす一方で、設備の購入代金を使う年数に分けて費用にした減価償却費として経費を増やすため、費目間の振替として現れる。
試験での引っ掛け
当期製品製造原価と売上原価は一致しない。製品在庫の増減を調整して初めて売上原価になる。また外注加工費は材料費ではなく経費に含めるなど、費目区分の細部で誤答を誘われやすい。
関連用語
出た過去問
出典:令和8年度 秋期 ITパスポート試験 問9(IPA)
製品の製造に関連して発生する次の費用のうち、間接費だけを全て挙げたものはどれか。 a 完成した製品を検査する労務費 b 工場の電気供給設備を保守する労務費 c …
正解:b
要点:個々の製品に跡付けられない共通費用が間接費
原価計算では、特定の製品にいくらかかったかを直接たどれる費用を直接費、複数の製品に共通して発生し個々の製品に跡付けられない費用を間接費と呼ぶ。工場の電気供給設備の保守にかかる労務費は工場全体を支える費用で、どの製品にいくらとは割り当てられないため間接費に当たる。外注加工費は特定の製品の加工に対して支払うため直接費であり、完成品の検査に要する労務費も本問では特定製品の製造に跡付けられる費用として扱われている。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。