損益分岐点とは?
損益分岐点とは、売上高と総費用(固定費+変動費)がちょうど一致し、利益も損失も生じない売上高(販売量)の水準。損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)で求められる。
ITパスポートの過去問では10回出題されています(2009年度〜2023年度)。
そんえきぶんきてん
損益分岐点の意味
売上高と総費用(固定費+変動費)がちょうど一致し、利益も損失も生じない売上高(販売量)の水準。損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)で求められる。
損益分岐点の具体例
固定費が月100万円、変動費率が60%の店であれば、損益分岐点売上高は100万円÷(1-0.6)=250万円。これを超える売上があれば利益が出る。
損益分岐点は試験でどう引っ掛けられる?
分母を変動費率そのものにする計算ミスが定番。正しくは固定費÷(1-変動費率)=固定費÷限界利益率。固定費が増えても変動費率が上がっても損益分岐点売上高は上昇し、収益構造は悪化する。
損益分岐点と関連する用語
損益分岐点が出た過去問
損益計算資料から求められる損益分岐点となる売上高は何百万円か。
正解:300
要点:損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
損益分岐点売上高は、固定費を限界利益率で割って求める。変動費は材料費140と外注費100の計240百万円なので、売上400百万円に対する限界利益は160百万円、限界利益率は0.4となる。固定費は製造固定費100と販売固定費20の計120百万円だから、120÷0.4=300百万円が損益分岐点売上高である。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問13(IPA)企業の売上高、固定費及び変動費が分かっているとき、損益分岐点比率、損益分岐点売上高及び変動費率は、それぞれ次の式で求めることができる。これらの式から言える適切な…
正解:損益分岐点比率が低いほど、売上に対する利益は多くなる。
要点:損益分岐点比率は低いほど利益が厚く不況に強い
損益分岐点比率は損益分岐点売上高を実際の売上高で割った値で、売上がどこまで落ちても赤字にならないかを示す。この比率が低いほど実際の売上が損益分岐点から離れており、その差額の分だけ利益が大きくなる。逆に比率が高いほど利益は薄く、不況への抵抗力も弱いことになる。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問6(IPA)次の損益計算資料を基に算出した損益分岐点の売上高は何百万円か。
正解:1,600
要点:損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率(1-変動費率)
変動費は変動製造費1,400+変動販売費600=2,000百万円なので、変動費率は2,000÷4,000=0.5、限界利益率は1-0.5=0.5となる。損益分岐点売上高は固定費÷限界利益率で求められ、800÷0.5=1,600百万円である。この売上高でちょうど固定費を回収し、利益がゼロになる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問5(IPA)製品Aの生産及び販売に必要な固定費は年間3,000万円である。製品Aの単価が2万円、生産及び販売に掛かる1個当たりの変動費が5,000円であるとき、製品Aの損益…
正解:2,000
要点:損益分岐点販売量は固定費÷1個当たり限界利益
損益分岐点は、売上高と総費用(固定費+変動費)が一致する販売量である。1個当たりの限界利益は単価2万円-変動費0.5万円=1.5万円なので、固定費3,000万円を回収するには3,000÷1.5=2,000個の販売が必要となる。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問9(IPA)商品の販売数が500個のときの営業利益は表のとおりである。販売単価を10%値下げしたとき、損益分岐点の売上高は何円か。ここで、商品1個当たりの変動費及び販売数は…
正解:500,000
要点:損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率で求める
まず現状の1個当たりの数値を出す。売上高900,000円÷500個=単価1,800円、変動費324,000円÷500個=1個648円。値下げ後の単価は1,800×0.9=1,620円で、1個当たり限界利益は1,620-648=972円、限界利益率は972÷1,620=0.6となる。損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率=300,000÷0.6=500,000円。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問1(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。