労働者派遣とは?
労働者派遣とは、派遣元が雇用する労働者を、派遣先の指揮命令を受けて労働させる形態。指揮命令権は派遣先にあり、雇用関係は派遣元にある。始業・終業時刻や休憩などの就業管理は派遣先が行い、有給休暇の付与や社会保険は派遣元が担う。
ITパスポートの過去問では15回出題されています(2009年度〜2025年度)。
ろうどうしゃはけん
労働者派遣の意味
派遣元が雇用する労働者を、派遣先の指揮命令を受けて労働させる形態。指揮命令権は派遣先にあり、雇用関係は派遣元にある。始業・終業時刻や休憩などの就業管理は派遣先が行い、有給休暇の付与や社会保険は派遣元が担う。
労働者派遣の具体例
派遣先の管理者が日々の作業指示を出し、時間外労働の指示も派遣先が行う。ただし休暇の承認は派遣元との雇用関係に基づく。
労働者派遣は試験でどう引っ掛けられる?
二重派遣(派遣された労働者をさらに他社へ派遣する)は禁止。また派遣契約に基づく労働者へ請負のように「成果物の完成」を求めるのは形態の混同。
労働者派遣と関連する用語
労働者派遣が出た過去問
システム開発を外部に委託する場合に行う管理方法として、適切なものはどれか。
正解:一括請負の場合は、成果物を納入するまでの過程については、すべて委託先の責任とリスクで作業を実施するので、発注元が委託先の従業員に直接指示は出さない。
要点:請負先の従業員へ直接指示を出すと偽装請負になる
請負契約では、受託側が仕事の完成に責任を負い、自社の従業員への指揮命令も受託側が行う。発注元が委託先の従業員へ直接指示を出すと、契約の実態が労働者派遣とみなされ(いわゆる偽装請負)、法令上の問題となる。発注元は成果物や進捗の確認を通じて管理するのが正しい。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問52(IPA)A社では、自社で働いている派遣会社B社からの派遣社員の就業管理用に、B社のWeb版の派遣社員就業管理システムをインターネット経由で使用している。このシステムを用…
正解:派遣先A社の業務責任者
要点:派遣社員の就業時間は派遣先の業務責任者が承認する
労働者派遣では、派遣社員に対する日々の業務上の指揮命令は派遣先が行う。就業時間の実績は派遣先での実際の勤務に基づくものなので、それを確認・承認できるのは現場で指揮命令をしている派遣先の業務責任者である。承認された実績をもとに派遣元が給与計算や請求を行う。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問10(IPA)X社の要員をA社に駐在させ、A社のプロジェクトリーダの指示の下でヘルプデスク業務を行っている。このときA社がX社と取り交わす契約書として適切なものはどれか。
正解:労働者派遣契約書
要点:指揮命令が発注者側にあるなら請負ではなく労働者派遣契約
要員が発注側の事業所に常駐し、発注側のリーダーの指揮命令を受けて作業する形態は、労働者派遣に該当する。請負では仕事の完成が目的で指揮命令は受注側が行うため、発注側が直接指示を出すと偽装請負になる。したがってA社とX社の間で結ぶべきは労働者派遣契約である。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問9(IPA)労働者派遣に関連する記述のうち、派遣先の企業が行わなければならないことはどれか。
正解:派遣労働者からの苦情に対する適切かつ迅速な処理
要点:派遣労働者の苦情処理は就業先である派遣先の責任
労働者派遣では、雇用契約は派遣元と派遣労働者の間にあるため、給与や労働条件の明示、キャリア形成の支援、雇用の安定に関する措置などは派遣元の責任となる。これに対し、実際に指揮命令を行い就業環境を提供する派遣先には、派遣労働者から出た苦情を適切かつ迅速に処理する責任が課される。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問20(IPA)従業員の賃金や就業時間、休暇などに関する最低基準を定めた法律はどれか。
正解:労働基準法
要点:労働条件の最低基準を定めるのは労働基準法
賃金・労働時間・休憩・休日・年次有給休暇といった労働条件の最低基準を定めているのは労働基準法である。ここで定めた基準に達しない労働契約は、その部分が無効となり法の基準が適用される。会社法は会社の設立や組織運営、民法は契約など私人間の一般的なルール、労働者派遣法は派遣という就労形態のルールを定めた法律で、いずれも労働条件の最低基準そのものは扱わない。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問11(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。