専用線とは?せんようせん
専用線とは、通信事業者から特定の相手との接続のために借り受け、自社だけで占有して使う回線。契約した帯域が常に確保され、ほかの利用者の通信量に速度を左右されない。物理的に他者と共有しないため盗聴や妨害も受けにくいが、距離と帯域に応じて費用は高くなり、使っていない時間も同額がかかる。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
公衆回線やインターネットは多数の利用者で設備を分け合うため、費用は安く済む代わりに、混雑すれば遅延が増えて通信速度を見積もれない。金融機関の取引データのように、決められた時間内に確実に届く必要がある通信では、この不確かさを許容できない。帯域をあらかじめ切り出して自社専用に確保しておけば、他人の使い方に性能を左右されずに済む。
具体例
NTT東日本・西日本などの通信事業者が提供する専用線サービスは、銀行の本支店間や企業のデータセンター間の接続に長く使われてきた。近年は費用を抑えるため、事業者の閉じたIP網の中に利用者ごとの仮想的な専用の通り道を作るIP-VPNや、離れた拠点どうしを同じLANのようにつなぐ広域イーサネットへ置き換える例も増えている。
試験での引っ掛け
VPNと混同しない。専用線は回線そのものを占有するが、VPNは共有されたネットワークの上に暗号化で仮想的な通路を作るもので、帯域までは保証されない。またパケット交換のように、多くの利用者の通信を空いている時間へ詰め合わせて回線を効率よく使う仕組み(統計多重)が働かないため、通信していない時間も費用は変わらない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問30(IPA)
本社と工場との間を専用線で接続してデータを伝送するシステムがある。このシステムでは2,000バイト/件の伝票データを2件ずつまとめ,それに400バイトのヘッダ情…
正解:49
伝票を2件まとめるので1回の送信は2,000×2+400=4,400バイト、ビットに直すと35,200ビットです。1時間あたり100,000件は50,000回の送信にあたり、総量は35,200×50,000=1.76×10^9ビットとなります。これを3,600秒で割ると約489kビット/秒で、回線速度1Mビット/秒に対する利用率は約49%です。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 2. データ通信と制御 > (2) 伝送方式と回線に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。