回線利用率とは?
回線利用率とは、回線の理論的な伝送能力に対して、実際にどれだけ使われているかの割合。「実効の伝送量÷回線速度」で求める。待ち行列理論では利用率が高いほど待ち時間が急激に伸びるため、余裕を持たせた設計(一般に数十%程度)を行うのが実務上の目安になる。
基本情報技術者試験の過去問では3回出題されています(2017年度〜2025年度)。
かいせんりようりつ
回線利用率の意味
回線の理論的な伝送能力に対して、実際にどれだけ使われているかの割合。「実効の伝送量÷回線速度」で求める。待ち行列理論では利用率が高いほど待ち時間が急激に伸びるため、余裕を持たせた設計(一般に数十%程度)を行うのが実務上の目安になる。
回線利用率の具体例
100Mbpsの回線に、1件2Kバイトの通信が毎秒1,000件流れているなら、2,000×8×1,000=16Mbpsで利用率は16%。この値がピーク時に80%を超えるようなら回線増速か通信量削減を検討する。
回線利用率は試験でどう引っ掛けられる?
平均利用率が低くてもピーク時に飽和していることがあり、平均値だけで判断すると誤る。また利用率が1(100%)に近づくと待ち時間は無限大に発散し、比例的には増えない点も狙われる。
回線利用率と関連する用語
回線利用率が出た過去問
本社と工場との間を専用線で接続してデータを伝送するシステムがある。このシステムでは2,000バイト/件の伝票データを2件ずつまとめ,それに400バイトのヘッダ情…
正解:49
要点:回線利用率=実効転送ビット毎秒÷回線速度
伝票を2件まとめるので1回の送信は2,000×2+400=4,400バイト、ビットに直すと35,200ビットです。1時間あたり100,000件は50,000回の送信にあたり、総量は35,200×50,000=1.76×10^9ビットとなります。これを3,600秒で割ると約489kビット/秒で、回線速度1Mビット/秒に対する利用率は約49%です。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問30(IPA)10Mビット/秒の回線で接続された端末間で、平均1Mバイトのファイルを、10秒ごとに転送するときの回線利用率は何%か。ここで、ファイル転送時には、転送量の20%…
正解:9.6
要点:回線利用率=実転送ビット数÷回線が運べるビット数
1Mバイトは8Mビットで、制御情報が20%付くので実際に流れるのは8×1.2=9.6Mビットである。10秒間に回線が運べる量は10Mビット/秒×10秒=100Mビットなので、利用率は9.6÷100=9.6%となる。バイトとビットの換算と、20%増しの扱いを取り違えないことがポイントである。
出典:令和1年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問30(IPA)1Gバイトの動画データを40Mビット/秒の回線を使用してダウンロードしたところ,5分掛かった。このときの回線利用率はおよそ何%か。ここで,ダウンロード時には動画…
正解:80
要点:利用率=実際の伝送量÷理論伝送量。制御情報も含める
制御情報が20%付加されるので実際に流れるデータ量は1Gバイト×1.2=1.2Gバイト、ビットに直すと9.6Gビットになる。回線の理論上の伝送量は40Mビット/秒×300秒=12Gビットである。したがって回線利用率は9.6÷12=0.8、すなわち約80%となる。
出典:令和7年度 (公開問題) 基本情報技術者試験 kamokuA 問7(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。