行列とは?ぎょうれつ
行列とは、数を縦横の長方形に並べたもので、複数の式や座標の変換をひとまとめにして扱う道具。掛け算は「左の行列の列の数」と「右の行列の行の数」が同じときだけでき、順序を入れ替えると結果が変わる(AB≠BA)。掛けても相手を変えない単位行列、掛けると単位行列になる逆行列、行と列を入れ替えた転置行列が基本用語で、逆行列は、行列から計算される1つの値(行列式)が0のときは存在しない。
最終更新:2026-10-09
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連立方程式を解く、画像を回転・拡大する、といった計算は個別に書くと式が何本にもなる。数の並びに「足す・掛ける」の規則を定めて一つの記号で扱えるようにしたのが行列で、コンピュータはこの決まった計算手順を得意とする。3DCGの座標変換や機械学習の計算も内部は行列の掛け算で、基本情報では計算そのものより「掛けられる条件」「順序」「逆行列の有無」といった性質の理解が問われる。
具体例
スマートフォンの写真アプリで画像を90度回転させるとき、各点の座標(x, y)に2行2列の回転行列を掛けて新しい座標を出す。回転してから拡大する処理は、2つの行列を先に掛け合わせて1つにしてから全点に適用できるので速い。ExcelにはMMULT(行列の積)やMINVERSE(逆行列)という関数があり、手計算の確認に使える。
試験での引っ掛け
ABとBAは一般に等しくないので、掛ける順序を入れ替えた選択肢に注意。「2行3列×2行3列」のように左の列数と右の行数が合わない積は定義できない。行列式が0の行列には逆行列が無く、その連立方程式は解が定まらない(解なし、または無数)。単位行列だけは左右どちらから掛けても相手を変えない。なお「待ち行列」は行列とは無関係の、順番待ちの理論である。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの1 基礎理論 > 2. 応用数学 > (2) 数値計算に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。