リスクアセスメントとは?りすくあせすめんと
リスクアセスメントとは、リスク特定・リスク分析・リスク評価の3段階からなる一連の手続き。情報資産に対する脅威と脆弱性を洗い出し、起こりやすさと起きたときの影響からリスクの大きさを見積もり、あらかじめ定めた受容基準と照らして対応の優先順位を決めるところまでを指す。
最終更新:2026-10-09
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予算も人手も限られる以上、すべてのリスクへ同じだけ手を打つことはできない。勘や声の大きさで対策先を決めると、確率の低い派手な脅威に費用が向かい、地味だが頻発する穴が残ってしまう。そこで資産・脅威・脆弱性を洗い出して同じ物差しの上に並べ、優先順位に根拠を持たせる手続きが標準として整えられた。基本情報技術者試験では3段階の順序と中身が問われる。
具体例
学籍情報のデータベースという資産に対し、「外部からの不正アクセス」という脅威と「サポートの切れたOSを使い続けている」という脆弱性を洗い出すのがリスク特定。起こりやすさ中×影響度大からリスク値を求めるのが分析、受容水準を超えるので今期に手当てすると決めるのが評価にあたる。
試験での引っ掛け
アセスメントは評価までで区切られ、実際に対策を打つのは次のリスク対応の工程。ここを1語で答えさせる出題がある。またリスクの大きさは資産価値・脅威・脆弱性の掛け合わせで捉えるため、脅威が存在しても対応する脆弱性が無ければリスクにはならない、という関係も問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問58(IPA)
JIS Q 27001:2014(情報セキュリティマネジメントシステム-要求事項)に基づいてISMS内部監査を行った結果として判明した状況のうち,監査人が指摘事…
正解:リスクアセスメントを実施した後に,リスク受容基準を決めた。
要点:リスク受容基準はアセスメントの前に定めておく
ISMSではリスク受容基準を含むリスク基準をあらかじめ定め、その基準に照らしてリスクアセスメントを行うことが求められる。順序が逆でアセスメント後に受容基準を決めると、評価結果に合わせて基準を作ることになり客観性が失われるため、指摘事項となる。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問43(IPA)
リスクアセスメントを構成するプロセスの組合せはどれか。
正解:リスク特定、リスク分析、リスク評価
要点:リスクアセスメント=リスク特定→リスク分析→リスク評価の3工程
JIS Q 31000などの定義では、リスクアセスメントはリスク特定・リスク分析・リスク評価の3つのプロセスから成る。まずどんなリスクがあるかを洗い出し、次に発生可能性と影響度からリスクの大きさを見積もり、最後に基準と照らして対応の要否や優先順位を判断する。リスク対応やリスク受容はアセスメントの後に続く別工程である。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問41(IPA)解説で登場
JIS Q 27000:2014(情報セキュリティマネジメントシステム-用語)における"リスクレベル"の定義はどれか。
正解:結果とその起こりやすさの組合せとして表現される、リスクの大きさ
要点:リスクレベルは結果の大きさと起こりやすさの組合せ
リスクレベルとは、ある事象が起きたときの結果の重大さと、その起こりやすさとを組み合わせて表したリスクの大きさである。リスクアセスメントでは、この二つの軸で各リスクを評価し、対応の必要性を判断する。弱点そのものは脆弱性、評価の目安となる条件はリスク基準と呼ばれ、いずれも別の用語である。
出典:令和7年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問6(IPA)
A社は従業員200名の電子機器メーカーである。東京に本社があり、新潟に工場がある。 A社では、ファイルサーバを図1のように運用している。 〔図1 A社のファイル…
正解:a1: 火曜日の正午 / a2: 4.50 / a3: CISO
要点:RPOは遡る時点、RTOは復旧時間。承認者はCISO
RPOが72時間なので、金曜日の正午に障害が起きた場合は少なくともその72時間前、つまり火曜日の正午時点のデータまでは復元できなければならない。木曜日の正午の障害では、土曜日のフルバックアップに加えて火曜日と木曜日の2回分の増分バックアップを適用するため、4時間+0.25時間×2=4.50時間かかる。またICT継続の計画書のような重要文書は、担当者や監査部門ではなく責任者であるCISOが承認する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。