スプーリングとは?すぷーりんぐ
スプーリングとは、低速な入出力装置へ渡すデータをいったん補助記憶へ書き出し、装置の処理とプログラムの処理を切り離す方式。プログラムは装置の完了を待たずに次へ進めるため、CPUが遊ぶ時間が減り、システム全体のスループット(単位時間あたりの処理量)が上がる。印刷が代表例で、複数の要求は待ち行列に並べて預かった順に処理する。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
プリンタのような機械仕掛けの装置は、CPUに比べて桁違いに遅い。装置が終わるまでプログラムを止めていると、その間CPUは何もしないまま空くことになる。速度差の大きい相手を挟むときは、いったん速い側へ預けて待ち行列を作る——この発想は、現在のキューやバッファにもそのまま引き継がれている。
具体例
印刷を指示するとデータはスプールファイルへ書き出され、アプリケーションはすぐ次の操作へ移れる。プリンタは自分のペースでそこから読み取って印字し、複数人の印刷要求も預かった順に並べて処理できる。
試験での引っ掛け
改善するのはスループット(単位時間あたりの処理量)であって、1件の印刷が終わるまでの時間(ターンアラウンドタイム)は短くならず、書き出す手間のぶん伸びることさえある。「印刷が速くなる」ではなく「待たされずに次へ進める」が答え。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問16(IPA)
ある時間帯でのジョブの処理状況を計測したところ,次のとおりであった。どのような状況になっているか。 〔ジョブの処理状況〕 (1) 多重度3でジョブを実行する。 …
正解:実行待ちと印刷待ちが増加している。
要点:待ち行列は到着率と処理能力を件/分で比べて判定する
到着量と処理能力を単位時間当たりで比べる。ジョブは5分に1件=0.2件/分で到着するのに対し、実行側は多重度3で1件20分なので3÷20=0.15件/分しか処理できず、実行待ちが増える。印刷側もプリンタ2台で1件15分なので2÷15=約0.133件/分であり、実行を終えて流れてくる0.15件/分をさばけないため印刷待ちも増える。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問16(IPA)
四つのジョブA〜Dを次の条件で実行し印刷する。全ての印刷が完了するのは,ジョブを起動してから何秒後か。 〔条件〕 (1) ジョブは一斉に起動され,多重度1で実行…
正解:190
要点:多重度1+プリンタ1台なら実行も印刷も直列に積み上がる
多重度1なので実行は優先順位順に直列で進み、Aは0〜50秒、Bは50〜80秒、Cは80〜100秒、Dは100〜140秒に終わります。印刷はプリンタ1台でこれも逐次で、Aの印刷は50〜100秒、Bは100〜140秒、Cは140〜170秒、Dは170〜190秒となります。最後のDの印刷が終わるのが190秒後です。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。