電子透かしとは?でんしすかし
電子透かしは、画像・音声・動画・文書などのデジタルデータに、作成者や権利者、配布先などを示す識別情報を埋め込む技術。人の目や耳では気づきにくい形で埋め込むものが多く、データをコピーしても識別情報が残るため、不正にコピー・流通したデータを見つけたときに、権利者や流出元を突き止める手がかりになる。電子透かしそのものはコピーを止める仕組みではなく、コピーされたあとに「誰のものか」「どこから漏れたか」を証明・追跡するための仕組み。
最終更新:2026-10-10
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デジタルデータは劣化なしに何度でも複製でき、インターネットで一瞬で広まるため、写真や音楽が無断で転載されても、元の権利者を示す手段が乏しかった。データ自体に消えにくい印を入れておけば、どこに転載されても権利を主張でき、流出の経路もたどれる。紙幣の透かしのように、データに目立たない印を入れる発想から生まれた。
具体例
Google DeepMind の SynthID は、生成AIで作った画像に、人の目には見えない電子透かしを埋め込む技術で、あとからその画像がAIで生成されたものかを判定できるようにしている。また、映画の試写用の映像に配布先ごとに異なる識別情報を埋め込んでおけば、ネットに流出したとき、どの配布先から漏れたかを特定できる。
試験での引っ掛け
電子透かしの目的は著作権者の証明や流出元の追跡で、コピーそのものを防ぐのはDRM(デジタル著作権管理)。データが改ざんされていないことと作成者を確かめるのはディジタル署名。メッセージの存在そのものを隠して送るのはステガノグラフィで、電子透かしとは目的が違う。過去問 fe-2019h-am-74 はディジタルサイネージを問う問題で、「データに識別情報を埋め込む技術」(電子透かしの説明)が誤りの選択肢に置かれている。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。