コストプラス法とは?こすとぷらすほう
コストプラス法とは、製品やサービスの原価に、あらかじめ決めた利益額または原価に対する上乗せ率(マークアップ率)を加えて販売価格を決める方法。市場の需要や競合の価格ではなく、自社の原価を起点にする点が特徴で、原価さえ把握できれば計算で価格が出るため、受注生産や公共調達のように比較できる市場価格が存在しない取引でよく使われる。
最終更新:2026-10-09
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価格の決め方には、いくらなら買ってもらえるかから決める道と、いくらかかったかから決める道がある。前者は市場を調べる必要があり、そもそも似た商品が売られていない特注品では手がかりが無い。原価に一定の利益を積む方式なら、価格の根拠を相手に説明でき、見込んだ数量が売れて原価の見積りが正しければ利益を確保できる。ただし販売数量が見込みに届かず固定費を回収できなければ赤字になりうる。反面、需要が強くても価格を上げられず、原価の高さをそのまま価格へ転嫁してしまう。
具体例
部品の製造原価が800円で、原価の25%を利益として上乗せする方針(マークアップ率25%)なら販売価格は 800円×1.25=1,000円になる。原材料費が上がって原価が880円になれば、同じ方針では 880円×1.25=1,100円へ引き上げることになり、競合が900円で出していても値下げの判断が出てこない、という弱点も同時に現れる。売価に対する利益率25%なら 800円÷0.75≒1,067円となり、結果が違う点に注意する。
試験での引っ掛け
他の価格設定方法との軸の違いが問われる。買い手が感じる価値から決めるバリュープライシングや、競合の価格に合わせる方法とは起点が逆である。またスキミングプライシング(導入時に高く設定)とペネトレーションプライシング(低く設定して普及を狙う)は、いつ・いくらで売り出すかという時間軸の話であり、原価起点かどうかとは別の分類にあたる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問67(IPA)
コストプラス法による価格設定方法を表すものはどれか。
正解:製造原価,営業費を基準にし,希望マージンを織り込んで価格を決める。
要点:コストプラス法は原価に希望利益を上乗せして価格を決める
コストプラス法は、製造原価や営業費といった実際にかかった費用を基準として、そこへ希望する利益幅を上乗せして販売価格を決める方法である。計算が簡単で採算を確保しやすい反面、市場の需要や競合の価格を反映しにくいという弱点がある。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問69(IPA)
コストプラス価格決定法を説明したものはどれか。
正解:製造原価又は仕入原価に一定のマージンを乗せて価格を決定する。
要点:コストプラス法は原価に一定のマージンを上乗せする
コストプラス価格決定法は、製造原価や仕入原価に一定の利幅(マージン)を上乗せして販売価格を決める方法である。計算が簡単で原価の回収が確実な一方、需要や競合の状況が反映されにくい。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 2. マーケティング > (2) マーケティング戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。