規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果とは?
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果とは、規模の経済は生産量が増えるほど製品1個あたりのコストが下がる効果。範囲の経済は複数の事業を1つの企業で行うことで経営資源を共有しコストを下げる効果。経験曲線効果は累積生産量が増えるほど習熟が進みコストが低減する効果。
基本情報技術者試験の過去問では2回出題されています(2016年度〜2018年度)。
きぼのけいざい・はんいのけいざい・けいけんきょくせんこうか
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果の意味
規模の経済は生産量が増えるほど製品1個あたりのコストが下がる効果。範囲の経済は複数の事業を1つの企業で行うことで経営資源を共有しコストを下げる効果。経験曲線効果は累積生産量が増えるほど習熟が進みコストが低減する効果。
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果の具体例
大量生産による部品調達コストの低減は規模の経済、共通の販売網を複数商品で使い回すのは範囲の経済、製造経験の蓄積で不良率が下がりコストが減るのは経験曲線効果。
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果は試験でどう引っ掛けられる?
規模の経済と経験曲線効果の区別が定番。規模の経済はある時点の生産量が多いほど単位コストが下がる効果、経験曲線効果は累積生産量が増えるほど下がる効果で、時点か累積かが分岐点。範囲の経済は量ではなく取り扱う事業・品種の幅による効果である。
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果と関連する用語
規模の経済・範囲の経済・経験曲線効果が出た過去問
EMS(Electronics Manufacturing Service)の説明として適切なものはどれか。
正解:他メーカから受注した電子機器などの受託生産を行う。
要点:EMSは他社ブランドの電子機器を受託生産する事業
EMSは、他社ブランドの電子機器を設計仕様に基づいて受託生産する事業形態である。複数の発注元から生産を請け負い、設備と生産量を集約することで規模の経済を働かせる。企画・設計に特化して製造設備をもたないファブレス企業とは、ちょうど対をなす存在といえる。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問70(IPA)あるメーカがビールと清涼飲料水を生産する場合、表に示すように6種類のケース(A~F)によって異なるコストが掛かる。このメーカの両製品の生産活動におけるスケールメ…
正解:スケールメリットはないが、シナジー効果はある。
要点:同時生産の費用が個別合計より安ければシナジー効果あり
ビールは20万本で1,500万円(1本75円)、40万本で3,300万円(同82.5円)と単位コストが上がり、清涼飲料水も同様なので規模の経済は働いていない。一方、両方を同時に生産するケースEは1,900万円で個別合計2,000万円より安く、ケースFも4,200万円と個別合計4,400万円を下回るため、シナジー効果はある。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問67(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。