安全管理措置(組織的・人的・物理的・技術的)とは?
安全管理措置(組織的・人的・物理的・技術的)とは、個人データの漏えいなどを防ぐために事業者へ求められる措置。体制や規程を整える組織的、教育や誓約書による人的、施錠や持出制限による物理的、アクセス制御や暗号化による技術的の4つの区分で整理される。
基本情報技術者試験の過去問では13回出題されています(2016年度〜2025年度)。
あんぜんかんりそち
安全管理措置(組織的・人的・物理的・技術的)の意味
個人データの漏えいなどを防ぐために事業者へ求められる措置。体制や規程を整える組織的、教育や誓約書による人的、施錠や持出制限による物理的、アクセス制御や暗号化による技術的の4つの区分で整理される。
安全管理措置(組織的・人的・物理的・技術的)の具体例
名簿を扱う部屋を施錠し入退室記録を残す(物理的)、閲覧できる担当者を限定する(技術的)、責任者と報告経路を定める(組織的)、入社時に取扱いの教育と誓約を行う(人的)、という組合せで実施する。
安全管理措置(組織的・人的・物理的・技術的)は試験でどう引っ掛けられる?
技術的な対策だけでは足りない。4区分のどれか1つに偏った選択肢は誤りになりやすい。また従業者への教育や監督も安全管理措置の一部であり、システム部門だけの仕事ではない。
安全管理措置(組織的・人的・物理的・技術的)と関連する用語
安全管理措置(組織的・人的・物理的・技術的)が出た過去問
外部保管のために専門業者に機密情報を含むバックアップ媒体を引き渡す際の安全性について,情報セキュリティ監査を実施した。その結果として判明した状況のうち,監査人が…
正解:委託元担当者が,バックアップ媒体を段ボール箱に入れ,それを専門業者に引き渡している。
要点:機密媒体の外部搬送には施錠・封印など物理的保護が必要
機密情報を含む媒体を外部に持ち出す際は、内容の秘匿と改ざん・すり替えの防止のため、施錠できる搬送容器や封印など物理的な保護策が必要である。段ボール箱に入れただけでは中身を容易に取り出せてしまうため、安全性が確保されておらず指摘事項となる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問59(IPA)自社の経営課題である人手不足の解消などを目標とした業務革新を進めるために活用する、RPAの事例はどれか。
正解:業務システムなどのデータ入力、照合のような標準化された定型作業を、事務職員の代わりにソフトウェアで自動的に処理する。
要点:RPAはPC上の定型事務作業をソフトウェアが代行する仕組み
RPAは、人がPC上で行っている定型的な操作をソフトウェアのロボットに代行させる仕組みである。データ入力、システム間の転記、突合せや照合といった手順が決まった事務作業が対象で、物理的な機械を伴わない点が特徴である。物を動かす自動化はファクトリオートメーションや自動倉庫の領域であり、RPAとは区別される。
出典:令和1年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問62(IPA)BCP(事業継続計画)の策定、運用に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:自然災害に加え、情報システムの機器故障やマルウェア感染も検討範囲に含める。
要点:BCPは影響度で優先順位を決め、災害以外の事象も含める
BCPは、災害だけでなく機器故障やマルウェア感染、供給網の途絶など、事業の継続を脅かすあらゆる事象を検討範囲とする。復旧の優先順位は技術的な容易さではなく、事業に与える影響の大きさで決める。また計画は全従業員に周知して訓練する必要があり、取引先や委託先との連携も想定しておくべきである。
出典:令和1年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問74(IPA)機密ファイルが格納されていて,正常に動作するPCの磁気ディスクを産業廃棄物処理業者に引き渡して廃棄する場合の情報漏えい対策のうち,適切なものはどれか。
正解:ランダムなビット列で,磁気ディスクの全領域を複数回上書きする。
要点:廃棄前は全領域をランダムなビット列で複数回上書きする
通常の削除やファイル名変更では実データがディスク上に残るため、復元ツールで読み出されてしまう。確実に消すには、意味のないビット列でディスクの全領域を複数回上書きし、元の磁気情報を読み取れなくする必要がある。物理的な破砕も有効だが、本問は正常動作するディスクを引き渡す前提である。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問45(IPA)Webシステムにおいて,Webサーバとアプリケーション(AP)サーバを異なる物理サーバに配置する場合のメリットとして,適切なものはどれか。
正解:負荷が軽い静的コンテンツへのリクエストはWebサーバで処理し,負荷が重い動的コンテンツへのリクエストはAPサーバで処理するように,クライアントからのリクエストの種類に応じて処理を分担できる。
要点:Webは静的、APは動的と分担して負荷特性ごとに最適化する
Webサーバは静的コンテンツの配信、APサーバは業務ロジックの実行という役割分担ができる。物理的に分けることで負荷の性質に応じて資源を割り当てられ、片方だけを増強するスケールアウトもしやすくなる。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問13(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。