情報漏えい対策とは?じょうほうろうえいたいさく
情報漏えい対策とは、秘密情報や個人情報が組織の外へ出てしまうことを防ぐ取り組みの総称。持ち出しルールの整備・職務分掌(仕事の担当と権限を分けること)・教育といった組織的対策と、アクセス権の制限・暗号化・持ち出しの検知(DLP:Data Loss Prevention。機密データの持ち出しを見つけて止める仕組み)といった技術的対策を組み合わせる。攻撃だけでなく誤送信や置き忘れ、内部不正も原因になる点が問われる。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
紙の台帳の時代は、情報を持ち出すには束を抱えて外へ出るしかなく、量にも物理的な限界があった。記録媒体とネットワークが普及したことで、数十万件の個人情報が数回の操作で社外へ出せるようになり、被害の規模と広がる速さが桁違いになった。さらに個人情報保護法で漏えい時の報告と本人への通知が義務付けられ、対策は「やったほうがよい」から企業の義務へ変わった。
具体例
プライバシーマーク(JIPDEC)を取得している企業では、個人情報を扱う区画の入退室記録、持ち出し時の暗号化と上長承認、年1回の従業員教育が審査項目として求められる。技術面ではWindowsのBitLockerでノートPCの記憶装置ごと暗号化し、紛失しても中身を読めない状態にしておく。
試験での引っ掛け
原因を外部からのサイバー攻撃だけに置くと外す。誤送信・紛失・内部不正のように内側から起きる漏えいが実際には多く、ファイアウォールでは止まらない。また暗号化は「漏れても読めなくする」被害軽減策であって、持ち出しそのものを止める対策ではない点も区別して問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問45(IPA)
機密ファイルが格納されていて,正常に動作するPCの磁気ディスクを産業廃棄物処理業者に引き渡して廃棄する場合の情報漏えい対策のうち,適切なものはどれか。
正解:ランダムなビット列で,磁気ディスクの全領域を複数回上書きする。
要点:廃棄前は全領域をランダムなビット列で複数回上書きする
通常の削除やファイル名変更では実データがディスク上に残るため、復元ツールで読み出されてしまう。確実に消すには、意味のないビット列でディスクの全領域を複数回上書きし、元の磁気情報を読み取れなくする必要がある。物理的な破砕も有効だが、本問は正常動作するディスクを引き渡す前提である。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 4. 情報セキュリティ対策 > (1) 情報セキュリティ対策の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。