一方向性(原像計算困難性)とは?いちほうこうせい
一方向性(原像計算困難性)とは、ハッシュ関数(どんな長さのデータからも決まった長さの値を作る計算)の性質のうち、「ハッシュ値から元のデータを逆算できない」こと。パスワードをそのまま保存せず、ハッシュ値だけを保存して照合できるのはこの性質のおかげ。ハッシュ関数に求められる性質は①一方向性、②同じハッシュ値になる別データを作れない(第2原像計算困難性)、③衝突を見つけにくい(衝突発見困難性)の3つで、セットで問われる。
最終更新:2026-10-09
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パスワードをそのまま保存すると、管理者には丸見えで、データベースが漏れれば全員のパスワードが流出する。ハッシュ値なら「入力をハッシュして保存値と比べる」照合はできるのに、逆算して元に戻すことはできない。基本情報ではSHA-256などのハッシュ関数、メッセージダイジェスト(ハッシュ値の別名)、デジタル署名の前提として出る。
具体例
SHA-256で「abc」をハッシュすると「ba7816bf…」で始まる64桁の値になるが、この値から「abc」を計算で取り出す方法は無い。GoogleやAmazonで「パスワードを忘れた」と申請しても、元のパスワードは教えてもらえず再設定リンクだけが届くのは、サービス側もハッシュ値しか持っていないから。
試験での引っ掛け
一方向性があってもパスワードが安全とは限らない。「password」のようなよくある文字列は、あらかじめ計算した表(レインボーテーブル)と突き合わせれば当たるので、ソルト(利用者ごとの付け足し)やストレッチング(何回も繰り返しハッシュ)を併用する。「ハッシュにしたから漏れても安全」は誤り。また暗号化(鍵があれば元に戻せる)とハッシュ(誰も戻せない)を取り違えない。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。