データベース暗号化とは?データベースあんごうか
データベース暗号化とは、データベースに保存されているデータそのものを暗号化しておき、ディスクやバックアップの媒体が盗まれたり、ファイルを直接読まれたりしても中身が分からないようにする対策。DBMS(データベース管理システム)がファイル全体や表の領域をまとめて自動で暗号化・復号する「透過的暗号化」と、クレジットカード番号など特定の列だけを暗号化する「列単位の暗号化」がある。守る対象は通信中ではなく保存中のデータで、通信を守るTLSとは役割が違う。
最終更新:2026-10-09
基本情報を最短で暗記・合格する →背景
個人情報が最も集まる場所はデータベースで、ログインの権限管理だけでは、ディスクの持ち出し、バックアップ媒体の紛失、OSの管理者権限でファイルを直接読む行為に対して無力だった。そこで「保存されている状態でも暗号になっている」ことを求める考え方が広まり、個人情報保護法の安全管理措置では暗号化が手段の一つに挙げられ、クレジットカード業界のセキュリティ基準であるPCI DSSでは保存データの暗号化が求められる。基本情報のシラバスは「データベースセキュリティ」の用語例に、アクセス制御・バックアップ・ログの取得と並べて暗号化を置いている。
具体例
Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Serverの「TDE(Transparent Data Encryption:透過的データ暗号化)」は、アプリ側のプログラムを変えずにデータファイル全体を暗号化する。クラウドではAmazon RDSでデータベースを作るときに「暗号化を有効にする」を選ぶだけで保存データとバックアップが暗号化され、新人が最初に触る環境でも設定項目として目にする。
試験での引っ掛け
透過的暗号化は、正規の経路(アプリやSQL)でアクセスできる人には平文のまま見えるので、権限を持つ内部の人の持ち出しや、SQLインジェクションのようにアプリ経由で読み出す攻撃には効かない。アクセス制御とログと組み合わせて初めて意味を持つ。また復号の鍵をデータベースと同じサーバに置くと、ディスクごと盗まれたときに一緒に持っていかれる。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 5. セキュリティ実装技術 > (4) データベースセキュリティに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。