WCETとは?だぶりゅーしーいーてぃー
WCETとは、あるコード区間が取りうる実行時間の最大値。周期タスクのスケジューリング可能性判定はこの値を入力にするため、実時間設計はWCETの見積りから始まる。キャッシュ、分岐予測、DMAによるバス競合、割込みで実行時間が揺れるので、静的解析と実測を突き合わせて上界を押さえる。
最終更新:2026-10-06
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動くことと締切に間に合うことは別問題だ、という要求から生まれた概念である。平均の応答時間は測れば分かるが、事故につながるのは滅多に起きない最悪の一回なので、平均ではなく上界を扱う枠組みが要る。機能安全の規格でも、この上界と周期の関係で成立性を示すことが求められる。
具体例
ループ回数が入力データに依存する処理は、上限回数を仮定して積み上げる。周期1msのタスクのWCETが0.3ms、周期5msのタスクが1.2msなら、CPU利用率は 0.3/1+1.2/5=0.54。2タスクのレートモノトニックの十分条件(約0.83)を下回るので、成立すると答案で言い切れる。
試験での引っ掛け
実測の最大値はWCETではなくその下界にすぎない——測っていない経路が最悪でないとは限らない。平均実行時間で組んだ設計は、キャッシュミスと割込みが重なる稀な組合せで締切を破る。またWCETは応答時間ではなく、横取りや割込みの時間を足したものが応答時間になる。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。