TLSとは?てぃーえるえす
TLSとは、トランスポート層の上で、通信の暗号化・証明書による通信相手の認証・改ざんの検知という3つをまとめて提供するプロトコル。接続の冒頭に行う鍵交換で共通鍵を安全に共有し、以降のデータ本体は共通鍵暗号で保護する。SSLの後継にあたり、現行はTLS 1.3である。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
インターネットは経路上の機器がパケットの中身を読める前提の設計で、盗聴も、相手になりすまして受け取ることも技術的に容易だった。かといってアプリケーションごとに暗号を作り込めば品質がばらつくため、どのアプリからも同じ手順で使える層として切り出された。社内ネットワークなら安全という前提も、侵入後の横移動を考えれば成り立たないため、いまはDBクライアントとサーバの間にも同じ仕組みを引くのが標準になっている。
具体例
PostgreSQLの sslmode=verify-full やOracle Netの暗号化設定で、アプリケーションサーバとDBサーバの間をTLSにする。verify-full まで指定すれば、同一ネットワーク内を流れる問合せ結果の盗聴を防ぐだけでなく、証明書のホスト名まで検証するため、偽のDBサーバへ接続させられる中間者攻撃も止められる。
試験での引っ掛け
守る範囲は経路を流れている間だけで、表領域やバックアップに書かれたデータは平文のまま残る。保存データの保護にはTDEなど別の仕組みが要る。もう1つの定番が設定側の穴で、証明書の検証をしない接続(sslmode=require 止まりなど)は暗号化はされても相手が本物である保証が無く、中間者攻撃を防げない。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(IPA)
ディジタル証明書に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:TLSにおいて、ディジタル証明書は、通信データの暗号化のための鍵交換や通信相手の認証に利用されている。
要点:TLSの証明書は相手認証と鍵交換の両方に使われる
TLSではサーバのディジタル証明書によって通信相手が正当かを確認し、証明書に含まれる公開鍵を使って共通鍵の受け渡し(鍵交換)を安全に行う。すなわち証明書は認証と鍵交換の両方に用いられており、イが適切である。
出典・参考
高度試験 午前I(情報セキュリティマネジメント 相当)のシラバスの1 技術要素 > 5 セキュリティ実装技術 > セキュアプロトコルに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。