隔離性とは?
隔離性とは、複数のトランザクションを同時に実行しても、互いの途中結果の影響を受けず、単独で実行したのと同じ結果が得られる性質。
データベーススペシャリスト試験の過去問では12回出題されています(2017年度〜2025年度)。
かくりせい
隔離性の意味
複数のトランザクションを同時に実行しても、互いの途中結果の影響を受けず、単独で実行したのと同じ結果が得られる性質。
隔離性の具体例
他のトランザクションが更新中でまだコミットしていない値を読まない。
隔離性は試験でどう引っ掛けられる?
隔離性水準を下げても弱まるのは隔離性だけで、原子性・耐久性は保たれる(READ COMMITTEDでもコミットした結果は失われない)。またSERIALIZABLEにしてもデッドロックは起きる——直列化可能性は「待たない」ことではなく「直列実行と同じ結果になる」ことを指す。
隔離性と関連する用語
隔離性が出た過去問
トランザクションのACID特性の説明として、適切なものはどれか。
正解:トランザクションの実行の結果が矛盾した状態になることはない。
要点:一貫性は実行の前後で矛盾のない状態が保たれること
ACID特性の一貫性(consistency)は、トランザクションの実行前後でデータベースが矛盾のない状態に保たれることを意味する。原子性により中途半端な状態は残らず、耐久性によりコミット済みの結果は障害後も失われず、独立性により同時実行の影響を受けない。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問16(IPA)図は、ある探索条件を使って数学模試の平均点を算出している間、当該探索条件に合致するA君の結果を“数学模試成績”表に登録したときの様子を示している。平均点を求める…
正解:ファントムリード
要点:再検索で新たな行が出現する現象がファントムリード
同じ検索条件で読み直したときに、他のトランザクションの挿入によって前回は無かった行が現れる現象をファントムリードという。ここでは合計点の算出後に新しい成績行が追加・コミットされ、受験者数を数え直した際に件数が増えたため、合計と件数の対象がずれてしまった。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問17(IPA)厳格な2相ロッキングプロトコルと表ロックを適用して、同時実行している他のトランザクションの処理結果に影響を与えないようにする。実現されるトランザクションの隔離性…
正解:SERIALIZABLE
要点:厳格2相ロック+表ロックはSERIALIZABLEを実現する
厳格な2相ロッキングでは獲得したロックをコミットまで解放せず、さらに表単位でロックをかければ、他のトランザクションはその表に一切手を出せなくなる。行の追加による現象まで含めてあらゆる干渉が排除されるため、最も高い隔離性水準であるSERIALIZABLEが実現される。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問14(IPA)トランザクションの隔離性水準を高めたとき、不整合なデータを読み込むトランザクション数と、単位時間に処理できるトランザクション数の傾向として、適切な組合せはどれか…
正解:不整合データ読込数: 減る/処理できるトランザクション数: 減る
要点:隔離性水準の向上は整合性と引き換えにスループットを下げる
隔離性水準を高めるほどロックの範囲や保持期間が広がり、他のトランザクションの干渉による不整合な読込みは減る。その一方で待ち合わせが増えて並行度が下がるため、単位時間に処理できるトランザクション数は減る。整合性とスループットはトレードオフの関係にある。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問17(IPA)トランザクションの隔離性水準のうち、次の(1), (2)に該当するSQLの指定はどれか。 (1) 対象の表のダーティリードは回避できる。 (2) 一つのトランザ…
正解:READ COMMITTED
要点:READ COMMITTEDはダーティリードのみ防ぎ再読込みは保証しない
READ COMMITTEDはコミット済みのデータしか読まないためダーティリードは起こらないが、読み終えた行を他のトランザクションが更新・コミットすると、同じ行を読み直したときに値が変わり得る。この現象がアンリピータブルリードであり、防ぐにはREPEATABLE READ以上が必要になる。
出典:令和1年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問9(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。