直列化可能性とは?
直列化可能性とは、複数のトランザクションを並行して実行した結果が、それらを何らかの順序で1つずつ実行した結果と一致する性質。同時実行制御が目指す正しさの基準。
データベーススペシャリスト試験の過去問では4回出題されています(2017年度〜2023年度)。
ちょくれつかかのうせい
直列化可能性の意味
複数のトランザクションを並行して実行した結果が、それらを何らかの順序で1つずつ実行した結果と一致する性質。同時実行制御が目指す正しさの基準。
直列化可能性の具体例
T1とT2を同時に走らせた結果が「T1→T2」または「T2→T1」の逐次実行と同じ状態になる。
直列化可能性は試験でどう引っ掛けられる?
「同時に実行した順序どおり」ではなく「何らかの逐次順序と等価」であればよい。実際の開始・終了順と一致する必要はない。
直列化可能性と関連する用語
直列化可能性が出た過去問
2相ロック方式に従うトランザクションに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:トランザクションの競合直列可能性が保証される。
要点:2相ロックはロック獲得と解放の相を分け直列化可能性を保証
2相ロックは、ロックを獲得していく成長相と解放していく縮退相を分け、いったんロックを解放したら以後は新たなロックを獲得しない規約である。これにより並行実行の結果が何らかの直列実行と同じになること(競合直列可能性)が保証される。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問15(IPA)トランザクションの直列化可能性(serializability)の説明はどれか。
正解:複数のトランザクションが同時実行された結果と、逐次実行された結果とが同じになる。
要点:同時実行の結果が逐次実行と一致する性質が直列化可能性
直列化可能性とは、複数のトランザクションを同時実行した結果が、それらを何らかの順序で1つずつ実行した場合の結果と一致する性質である。実際には並行して動かしながら、結果としては逐次実行と同じ正しさを保証する点が要点になる。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問11(IPA)トランザクションの直列化可能性(serializability)の説明はどれか。
正解:複数のトランザクションが同時実行された結果と、逐次実行された結果とが同じになる。
要点:同時実行の結果が逐次実行と等価なら直列化可能
直列化可能性とは、複数のトランザクションを同時に実行した結果が、それらを何らかの順序で1つずつ実行した場合の結果と一致することをいう。同時実行の効率を保ちながら整合性を守るための基準であり、実際に順番に実行することを求めるものではない。したがってエが正しい。
出典:令和2年度 10月 データベーススペシャリスト試験 am2 問11(IPA)二つのトランザクションT1とT2を並列に実行した結果が、T1の完了後にT2を実行した結果、又はT2の完了後にT1を実行した結果と等しい場合、このトランザクション…
正解:直列化可能性
要点:並行実行の結果が逐次実行と等価なら直列化可能
複数のトランザクションを並行実行した結果が、それらを何らかの順序で1つずつ実行した場合の結果と一致することを直列化可能性という。同時実行の性能を確保しつつ整合性を保つための基準であり、エが正しい。
出典:令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 am2 問17(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。