バックアップと復旧とは?ばっくあっぷとふっきゅう
バックアップと復旧とは、複製を取得し、必要な時点の状態へ戻せることを保つ運用。監査では取得の成功記録は取得できた事実を示すにとどまり、戻せることを立証できるのは、監査人の立会いのもとで実施する復元試験、すなわち再実施によって得た証拠だけである。
最終更新:2026-10-06
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媒体を持ち出して保管していた時代は、本数を数えれば取得の事実を確かめられたが、それが読めるかどうかは事故が起きて初めて判明した。世代管理や隔離保管が整った現在も、この構図は変わらない。復旧目標時間・復旧目標時点という約束が業務ごとに定められている以上、監査は取得されているかではなく、約束した時間内に戻せるかを問う必要がある。
具体例
複製を複数世代持ち、うち1つを書換え不能な保管や物理的に切り離した媒体に置いている場合、監査人は取得ログの確認に加え、任意の1世代を自ら指定して復元させ、要した時間と復元後のデータの整合を確かめる。指定を被監査部門に委ねると標本の選定が偏る。
試験での引っ掛け
取得が成功した記録をもって復旧できると判断するのが最も多い誤りである。実際に戻すと一部が壊れている、復号鍵が同じ場所にあって使えない、潜伏の長い攻撃で複製にも侵害後の状態が含まれている、という事態が起こりうる。どの世代を戻すかを被監査部門に選ばせた試験は、証拠としての価値が下がる。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問9(IPA)解説で登場
金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(令和元年)”に基づいた、“ITに係る全般統制”のうちの“システムの運用・管理”に関する監査上の留意…
正解:障害や故障等によるデータ消失等に備えて、データを保存し、復旧するための対策が取られていること
要点:運用・管理の代表例はバックアップと復旧など日々の安定稼働の統制
IT全般統制は、開発・保守の管理、運用・管理、内外からのアクセス管理などの安全性確保、外部委託の管理といった領域に分けられる。このうち運用・管理は、システムを日々安定して動かすための統制で、障害や故障によるデータ消失に備えたバックアップと復旧の対策が代表例である。開発手法の適用や移行時の統制は開発・保守の領域、アクセス管理方針は安全性確保の領域に属する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。