魔の川・死の谷・ダーウィンの海とは?まのかわ・しのたに・だーうぃんのうみ
魔の川・死の谷・ダーウィンの海とは、研究が産業として定着するまでの過程で、必要な資源が入れ替わる3つの節目に生じる障壁。研究費で越えるのが基礎研究から製品開発への魔の川、投資判断で越えるのが開発から事業化への死の谷、販売力で越えるのが市場競争を勝ち抜くダーウィンの海である。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
研究開発の失敗はかつて「技術が未熟だったから」と一括りにされ、対策も研究費の追加に偏りがちだった。しかし止まる場所を並べてみると、技術は完成しているのに量産投資の判断が下りない、製品は出たが販路が無いといった、研究以外の理由で止まる例が多い。3つの壁は詰まる段階に名を付け、必要な手当てが研究費なのか投資判断なのか販売力なのかを切り分けるために置かれた語である。
具体例
青色発光ダイオードでは、材料の結晶化という基礎研究から試作へ進む段階が魔の川、日亜化学工業が量産技術と設備投資に踏み切った段階が死の谷、照明市場で従来光源と競って置き換わるまでがダーウィンの海にあたる。
試験での引っ掛け
3つの順序と、どの段階の間にある壁かの対応を入れ替えた選択肢が定番。死の谷は資金・投資判断の壁、ダーウィンの海は市場競争の壁である。既存企業が合理的に振る舞って新技術に乗り遅れるイノベーションのジレンマ、初期市場と主流市場の断絶を指すキャズムとは論点が別。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問70(IPA)
技術経営における課題のうち、"死の谷"を説明したものはどれか。
正解:先進的な製品開発に成功しても、事業化するためには更なる困難が立ちはだかっている。
要点:死の谷は開発成功から事業化までの間に立ちはだかる壁
技術経営では、研究から事業化に至る過程の障壁を段階的に呼び分けます。魔の川は研究成果を製品開発へ結び付ける段階、死の谷は開発した製品を事業として立ち上げる段階、ダーウィンの海は市場で競争に勝ち残る段階の障壁です。死の谷は、技術的には成功しても資金や量産体制、販路といった事業化の壁に阻まれる状況を指します。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問70(IPA)
企業における研究、開発、事業化、そして産業化へとステージが移行する過程の中で、事業化から産業化に移行するときの、競合製品との競争過程にある障壁を何と呼ぶか。
正解:ダーウィンの海
要点:ダーウィンの海は事業化から産業化へ至る競争の壁
技術の事業化過程には3つの障壁が語られる。研究から開発へ進めない壁が魔の川、開発から事業化に至れない壁が死の谷、そして事業化した製品が市場で競合と戦い産業として定着できるかの壁がダーウィンの海である。設問は事業化から産業化への段階なのでダーウィンの海に当たる。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 技術開発戦略の立案 > (1) 技術開発戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。