運用テストとは?うんようてすと
運用テストとは、合否を判定するのが発注者・利用者であり、判定の基準が仕様書ではなく業務要件であるテスト。開発側の検証が終わったあと、本番同様の環境と実際の業務手順で「この仕組みで日々の仕事が回るか」を確かめ、ここでの合格をもって検収と本番移行へ進む。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
仕様書どおりに作られているかは開発側で確かめられるが、その仕様で現場の仕事が本当に回るかは、日々その業務をしている人にしか判定できない。仕様に書き落とした例外処理や、繁忙時間帯の実際の操作量は、要件定義書を読み返しても出てこない。だから検収の直前に判断の主体を発注者側へ移す工程を制度として置き、そこで初めて使える・使えないを言える設計になっている。
具体例
経理部の担当者が月次締めの手順書どおりに操作して帳票を出力し、従来の手作業の結果と一致するかを突き合わせる。あわせてバックアップとリストアの手順、締め日の混雑時間帯の応答、問合せ窓口への連絡経路まで通しで確認し、出た指摘を移行判断の材料として整理する。
試験での引っ掛け
「利用者が主体」が最大の識別点で、同じ内容の性能確認でも、開発側が要件充足を見るならシステムテスト、利用者が業務可否を判断するなら運用テストである。本番稼働後の並行運用や慣らし運転と混同しやすいが、運用テストは移行判断より前に行う。ベンダが作業を代行しても、合否を判断するのは発注者側である。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問57(IPA)
システム開発委託先(受託者)から委託元(委託者)に納品される成果物に対するユーザ受入テストの適切性を確かめるためのシステム監査の要点はどれか。
正解:受託者から納品された成果物に対して、委託者が要件定義に基づきユーザ受入テストを実施していること
要点:ユーザ受入テストは委託者自身が要件定義に基づき実施する
ユーザ受入テストは、納品された成果物が自分たちの要件を満たしているかを委託者自身が確かめる工程である。したがって監査の要点は、委託者が自ら定義した要件定義に基づいてテストを実施しているかどうかになる。受託者や監査人がこれを代行しては、受入れの意味が失われる。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問60(IPA)
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問66(IPA)
ベンダX社に対して,表に示すように要件定義フェーズから運用テストフェーズまでを委託したい。X社との契約に当たって,“情報システム・モデル取引・契約書<第一版>”…
正解:a, d
要点:ユーザ主体の要件定義と運用テストは準委任型が適切とされる。
モデル取引・契約書では、成果物を完成させる責任が問える工程は請負型、ユーザ側の主体的な関与が不可欠で成果の完成を約束しにくい工程は準委任型とされる。要件定義はユーザが主体となって要求を固める工程、運用テストはユーザが自ら受入れの観点で確認する工程なので、いずれも準委任型が適切とされる。内部設計やシステム結合はベンダが成果物に責任をもつため請負型となる。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問66(IPA)
ベンダーX社に対して,表に示すように要件定義フェーズから運用テストフェーズまでを委託したい。X社との契約に当たって,"情報システム・モデル取引・契約書<第二版>…
正解:a, d
要点:ユーザー主体の要件定義と運用テストは準委任型が適切
モデル取引・契約書では、成果物の完成に対して責任を負わせにくく、ユーザー側の主体的な関与が不可欠な工程を準委任型としている。要件定義はユーザーが何を作るかを決める工程、運用テストはユーザーが自らの業務で使えるかを確認する工程なので、いずれも準委任型が適切とされる。内部設計からシステム結合までは仕様が固まり成果物を定義できるため請負型が適する。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 2. サービスマネジメントシステムの計画及び運用 > (13) サービスの設計及び移行に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。