情報システム・モデル取引・契約書とは?
情報システム・モデル取引・契約書とは、経済産業省とIPAが公表する、システム開発の委託契約のひな型と解説。工程ごとに契約類型を分ける多段階契約を基本とし、要件定義は準委任、外部設計以降は請負といった対応づけや、ユーザーの協力義務、変更管理の手続を明文化している。
応用情報技術者試験の過去問では32回出題されています(2016年度〜2025年度)。
じょうほうしすてむもでるとりひきけいやくしょ
情報システム・モデル取引・契約書の意味
経済産業省とIPAが公表する、システム開発の委託契約のひな型と解説。工程ごとに契約類型を分ける多段階契約を基本とし、要件定義は準委任、外部設計以降は請負といった対応づけや、ユーザーの協力義務、変更管理の手続を明文化している。
情報システム・モデル取引・契約書の具体例
要件が固まらない企画・要件定義段階を準委任で契約し、仕様確定後に開発工程を請負で結び直すことで、見積り精度の低い段階の一括請負を避けられる。アジャイル開発向けには、成果物ではなく期間内の稼働を対象とする準委任型のモデル契約が別に用意されている。
情報システム・モデル取引・契約書は試験でどう引っ掛けられる?
法律ではなくガイドラインであり、そのまま使う義務はない。またベンダーだけに義務を課す文書ではなく、ユーザーの資料提供・意思決定といった協力義務の不履行が、ベンダーの責任を軽減する根拠になる点が見落とされやすい。
情報システム・モデル取引・契約書と関連する用語
情報システム・モデル取引・契約書が出た過去問
識別コード及びパスワードによるアクセスコントロール機能を情報システムに組み込むことによって,コントロールが可能なリスクはどれか。
正解:ファイル,データ内容の改ざん
要点:アクセスコントロールは権限外の者による改ざんを防ぐ
識別コードとパスワードによるアクセスコントロールは、利用者を識別・認証して権限のある者だけにデータの参照や更新を許す仕組みである。これにより、権限のない者によるファイルやデータ内容の改ざんというリスクを抑えられる。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問60(IPA)情報システムの可監査性を説明したものはどれか。
正解:コントロールの有効性を監査できるように,情報システムが設計・運用されていること
要点:可監査性は統制の有効性を検証できるシステム側の備えを指す。
可監査性とは、システムに組み込まれたコントロール(統制)が有効に働いているかどうかを、後から追跡・検証できるように情報システムが設計・運用されている性質である。処理の記録が残り、監査証跡をたどれることが前提となる。監査人側の能力や協力体制ではなく、システム側の備えを指す点が要点である。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60(IPA)業務部門が起票した入力原票を、情報システム部門でデータ入力する場合、情報システム部門の業務として、適切なものはどれか。
正解:業務部門が入力原票ごとの処理結果を確認できるように、処理結果リストを業務部門に送付する。
要点:入力代行では処理結果を起票部門に戻して照合させる
入力を代行する部門は、依頼元が処理結果を検証できるようにする責任がある。処理結果リストを業務部門へ返すことで、原票どおりに入力されたかを起票側が突き合わせて確認でき、内部統制上も適切である。入力代行部門が独断で原票を修正することは避けなければならない。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問57(IPA)企業において整備したシステム監査規程の最終的な承認者として、最も適切な者は誰か。
正解:経営者
要点:システム監査規程は独立性確保のため経営者が承認する
システム監査規程は、監査の目的・体制・権限・独立性などを定める組織の基本規程であり、監査対象となる部門から独立した立場で承認される必要がある。したがって組織全体に責任をもつ経営者が最終承認者となるのが適切で、被監査部門や情報システム部門の長では独立性が確保できない。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)経済産業省“情報セキュリティ監査基準 実施基準ガイドライン(Ver1.0)”における、情報セキュリティ対策の適切性に対して一定の保証を付与することを目的とする監…
正解:不特定多数の利害関係者の情報を取り扱う情報システムに対しては、保証型の監査を定期的に実施し、その結果を開示することが有用である。
要点:保証型監査は結果を開示して利害関係者の信頼を得るのに有用
保証型の監査は、対策が適切であることに一定の保証を与えるもので、その結果を開示すれば外部の利害関係者に対する信頼の裏付けになる。不特定多数の利害関係者の情報を扱うシステムでは、定期的に保証型監査を行って結果を示すことが有用である。保証型と助言型は監査要請者のニーズに応じて選ぶもので、順序が決まっていたり排他的だったりするものではない。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問57(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。