移動平均法・指数平滑法による需要予測とは?いどうへいきんほう・しすうへいかつほうによるじゅようよそく
移動平均法・指数平滑法による需要予測とは、どちらも、観測された実績のどこまでをノイズとみなすかを1つの数字で調整する需要予測の手法である。移動平均法は直近n期を等しい重みで平均し、nが大きいほど平滑化が効く。指数平滑法は「次期予測=今期実績×α+今期予測×(1−α)」で古い実績の重みを指数的に減らし、αが大きいほど直近を重視する。
最終更新:2026-10-06
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観測される需要は、傾向と季節性に不規則な揺れが重なった形をしている。生の実績に合わせて発注すれば、たまたまの揺れに振り回されて在庫が過剰と欠品を往復する。かといって長期の平均で均せば、本当の変化が起きたときに気づくのが遅れる。どこまでをノイズとみなし、どこからを変化とみなすか——その線引きをnやαという1つの数字で調整できるようにしたのがこれらの手法である。
具体例
今期の予測が1,000個、実績が1,200個でα=0.3なら、次期予測は1,200×0.3+1,000×0.7=1,060個になる。同じ実績でもα=0.7なら1,140個で、直近の増加に強く反応する。季節変動の大きい商品では、季節指数で実績を調整してから平滑化しないと、毎年同じ時期に予測が外れ続ける。
試験での引っ掛け
指数平滑法は直前の予測値と実績値だけを持てばよく、移動平均法のように過去n期分のデータを保持しなくてよいのが利点である。αを大きくすると予測が安定する・正確になるとする選択肢は逆で、直近への感度が上がりノイズにも過敏に反応する。逆に移動平均法や小さいαでは急変への追随が遅れ、実績に対してラグが出る。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問74(IPA)
様々な需要予測モデルのもととなっている時系列モデルに関する記述として,適切なものはどれか。
正解:指数平滑法は,過去の実績値よりも直近の実績値を用いるほど予測の精度が向上すると考えられる場合に有効な手法である。
要点:指数平滑法は直近重視、移動平均法は長期トレンドの把握向き
指数平滑法は、直前の実績値と前回の予測値を平滑化定数で重み付けして次期を予測する方法である。定数を大きくするほど直近の実績を重視するので、直近の動きが予測に効くと考えられる場合に適する。移動平均法は平均する期間を長くするほど短期の変動が均され、長期のトレンドを見るのに向く。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 2. サービスマネジメントシステムの計画及び運用 > (10) 需要管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。