添付ファイルとは?てんぷふぁいる
添付ファイルとは、SMTPは本来7ビットのテキストしか運べないため、添付ファイルはMIMEでマルチパート化し、バイナリをBase64でテキストに符号化して送る。この符号化でデータ量が約1.33倍になるので、「25MBまで添付可」の実効サイズは元ファイルで18〜19MB程度になる。ここがサイズ制限の設計値を読み違えるポイントである。運用面では、添付は依然としてマルウェアの主要侵入経路であり、対策はゲートウェイでの拡張子・マクロ遮断、サンドボックスでの動的解析、SPF/DKIM/DMARCによる送信元詐称の抑止、すり抜けた後を見るEDR、という階層で組む。近年はファイルを添付せずクラウドストレージの共有リンクを配る方式へ移行しており、送信後にもウイルスチェックと権限失効を効かせられることが理由になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
SMTPは1980年代に7ビットのテキストを運ぶ前提で設計されており、バイナリを送る想定が無かった。MIMEとBase64は、このプロトコルを置き換えずに拡張だけで画像や文書を通すための後付けの解決策であり、約1.33倍のオーバーヘッドはその代償である。同じ経緯で、添付は本文と一体のまま流れるため、経路上での検査・失効・追跡ができない。クラウドストレージの共有リンクへ移行しているのは、送信後にも権限を操作できる状態を取り戻すためであって、単に容量制限を回避したいからではない。PPAP廃止も同じ軸の話で、暗号化が検査を無効化するという副作用が、対策と目的の逆転として問われる。
具体例
内閣府・内閣官房は2020年11月に、パスワード付きZIPを添付して別メールでパスワードを送る運用(いわゆるPPAP)を廃止すると公表し、以後同じ方針が民間にも広がった。廃止理由は、暗号化ZIPがゲートウェイのウイルススキャンを素通りすること、そして同じ経路でパスワードを送るため盗聴に対して意味を持たないことの2点。対策が目的を果たしていない例として論述にそのまま使える。
試験での引っ掛け
記述式では「なぜパスワード付きZIPをやめるのか」を理由込みで書かせる形が出る。「安全ではないから」では点にならず、暗号化によりゲートウェイでのマルウェア検査が無効化される点を必ず書く。境界として、盗聴対策として失敗している理由は「同一経路でパスワードを送るから」であり、暗号強度の問題ではない。もう一つ、Base64のオーバーヘッドを「圧縮されるから小さくなる」と逆に覚えている答案が多い。Base64は圧縮ではなく符号化で、3バイトを4文字に置き換えるため必ず増える。
関連用語
出た過去問
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。