改善提案とは?かいぜんていあん
改善提案とは、監査で検出した指摘事項に対して監査人が示す是正の方向性。事実・原因・影響・提案を分けて記述し、費用対効果や実現可能性も踏まえる。採否を決めて改善計画を作り実行する責任は被監査部門と経営者にあり、監査人は後日フォローアップで実施状況を確認する。
最終更新:2026-10-06
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「問題がある」とだけ伝えられた側は、何をどこまで直せば足りるのかを判断できず、過剰な対策か放置のどちらかへ振れる。改善提案は、監査人が持つ「あるべき姿」の基準を相手へ渡す行為であり、監査を指摘の場から改善の起点へ変える。一方で提案が具体的すぎて設計そのものになれば独立性を損なうため、踏み込む範囲に線が引かれている。
具体例
「特権IDが複数人で共用されている」という指摘なら、個人別IDへの分離と操作ログの定期レビューを示す。保守契約の都合で直ちに分離できないなら、貸出簿による払出し記録と作業前後のログ突合を暫定案として並べ、費用と期間の見通しも添えて実行可能な提案にする。
試験での引っ掛け
監査人が改善策を設計・実装してしまうと独立性を失い、次回その領域を監査できなくなる。指摘は担当者個人の非ではなく仕組みの問題として整理して書くのが原則。提案後は所要の措置が適時に実施されているかをフォローアップし、その結果もフォローアップ報告書として報告する。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問60(IPA)
システム監査人が行う改善提案のフォローアップとして、適切なものはどれか。
正解:改善提案に対する監査対象部門の改善状況をモニタリングする。
要点:監査人のフォローアップは改善状況のモニタリングにとどまる
システム監査人は独立性と客観性を保つ必要があるため、改善そのものを指示したり実施に関与したりしてはならない。フォローアップでは、改善の実施主体である監査対象部門の取組状況をモニタリングし、必要に応じて助言する立場にとどまる。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60(IPA)
システム監査基準(令和5年)におけるフォローアップの説明として、適切なものはどれか。
正解:システム監査人が、監査報告書に記載した改善提案の実施状況に関する情報を収集し、改善状況をモニタリングすること
要点:フォローアップは改善提案の実施状況を監視する監査後の活動
フォローアップは、監査報告書で示した改善提案がその後どのように実施されているかについて情報を収集し、改善状況を継続的に監視する活動である。改善の実施責任は監査対象部門にあり、システム監査人はその状況を確かめて必要なら助言する立場にとどまる。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)
システム監査報告書の改善提案に対し、システム監査人が行うフォローアップとして、適切なものはどれか。
正解:改善提案に対する監査対象部門の改善状況をモニタリングする。
要点:フォローアップは監査人が改善状況をモニタリングすること
フォローアップは、監査報告書で示した改善提案が実際に実行されているかを監査人が確認する活動である。改善の実施責任は監査対象部門にあり、監査人はその状況を継続的にモニタリングして必要なら助言するにとどまる。自ら指示や管理、計画策定を行うと独立性を損なう。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 1. システム監査 > (6) システム監査の報告とフォローアップに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。