改善勧告・フォローアップとは?
改善勧告・フォローアップとは、監査報告書で指摘した問題点について改善を促す「改善勧告」と、その後実際に改善が行われたかを確認する「フォローアップ」。監査は指摘して終わりではなく、改善の実現まで確認することが重要とされる。改善が計画より遅れている場合、監査人は状況を確認し、必要に応じて経営陣へ報告する。
応用情報技術者試験の過去問では8回出題されています(2016年度〜2025年度)。
かいぜんかんこく・ふぉろーあっぷ
改善勧告・フォローアップの意味
監査報告書で指摘した問題点について改善を促す「改善勧告」と、その後実際に改善が行われたかを確認する「フォローアップ」。監査は指摘して終わりではなく、改善の実現まで確認することが重要とされる。改善が計画より遅れている場合、監査人は状況を確認し、必要に応じて経営陣へ報告する。
改善勧告・フォローアップの具体例
監査で指摘したアクセス権限の不備について、対象部門が改善策を実施したかどうかを一定期間後に再確認し、遅れている場合はその理由を確認したうえで対応状況を経営陣に報告する。
改善勧告・フォローアップは試験でどう引っ掛けられる?
フォローアップは監査人自身が改善作業を代行することではなく、あくまで改善の実施状況を確認・報告する役割にとどまる。
改善勧告・フォローアップと関連する用語
改善勧告・フォローアップが出た過去問
システム監査報告書に記載された改善勧告への取組みに対する監査人のフォローアップとして、適切なものはどれか。
正解:改善勧告に対する被監査部門の改善実施状況を確認する。
要点:フォローアップは改善状況の確認にとどめ独立性を保つ
フォローアップは、改善勧告に対して被監査部門がどこまで対応したかを確認し、必要に応じて助言する活動です。改善そのものを実施したり、実施計画を策定したり、プロジェクトを管理したりすると、監査人が自ら手掛けた対象を評価することになり、監査の独立性・客観性が損なわれます。あくまで確認にとどめる点が重要です。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)システム監査の改善指導(フォローアップ)において、被監査部門による改善が計画よりも遅れていることが判明したとき、システム監査人が採るべき行動はどれか。
正解:遅れを取り戻すための方策について、被監査部門の責任者に助言する。
要点:監査人は指示や実施をせず、助言にとどめて独立性を保つ
システム監査人は独立性と客観性を保つ立場にあり、改善の実施責任は被監査部門にある。改善が遅れている場合、監査人ができるのは責任者に対して方策を助言することであり、実施を指示したり自ら改善活動に加わったりすると独立性が損なわれる。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問58(IPA)システム監査人が監査報告書に記載する改善勧告に関する説明のうち,適切なものはどれか。
正解:調査結果に事実誤認がないことを被監査部門に確認した上で,監査人が改善の必要があると判断した事項を記載する。
要点:改善勧告は監査証拠と事実確認に基づき監査人が独立して記載する
改善勧告は監査証拠に基づき、かつ実現可能なものでなければ意味がない。さらに記載前に調査結果に事実誤認がないことを被監査部門に確認しておく必要がある。ただし勧告するかどうかの判断は監査人が独立して行うものであり、被監査部門の承認を要件とはしない。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問58(IPA)システム監査のフォローアップにおいて、監査対象部門による改善が計画よりも遅れていることが判明した際に、システム監査人が採るべき行動はどれか。
正解:遅れの原因を確かめるために、監査対象部門に対策の内容や実施状況を確認する。
要点:監査人は独立性を保ち、改善状況の確認にとどめる
フォローアップは改善状況を確認する活動であり、システム監査人は独立性を保つ立場から、改善そのものを指示したり実施に加わったりしてはならない。遅れが判明した場合は、対策の内容や実施状況を確認して原因を把握し、必要に応じて改善を促すことが適切である。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)システム監査基準(平成30年)に基づいて、監査報告書に記載された指摘事項に対応する際に、不適切なものはどれか。
正解:システム監査人が、監査対象部門の改善計画を作成する。
要点:監査人は改善計画を作らず、実施状況の確認にとどめる
システム監査人は独立性と客観性を保つ必要があり、改善計画の作成といった被監査部門の業務そのものを引き受けてはならない。計画の立案と実施は監査対象部門の責任で行い、監査人はその実施状況を確認・評価するフォローアップの立場にとどまる。助言は行えても実務を代行してはいけない、という線引きが問われている。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。