リーンソフトウェア開発とは?りーんそふとうぇあかいはつ
リーンソフトウェア開発とは、開発における見えない在庫、すなわち着手済みで未リリースの仕掛りを減らして流れを速くすることを軸に据えた原則群。トヨタ生産方式を移したもので、ムダをなくす・品質を作り込む・知識を作り出す・決定を遅らせる・速く提供する・人を尊重する・全体を最適化するの7つからなる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
製造業では、工程間に積み上がった仕掛品が資金を寝かせ、不良の発見を遅らせることが早くから知られていた。ソフトウェア開発でも、着手済みで未リリースの機能は同じ性質を持つが、目に見えないため在庫として認識されにくい。リーンは、この見えない在庫を数え、流れを速くするという観点を開発の現場へ持ち込んだ考え方である。
具体例
着手済みだが未リリースの機能が20件たまっている状態を在庫のムダと捉え、同時進行を5件までに制限する。1機能あたりのリードタイムが縮み、要求が古くなって作り直しになる分も減る。カンバンのWIP制限は、この原則を具体化した実践にあたる。
試験での引っ掛け
「決定を遅らせる」は先送りではなく、情報が最もそろう最終責任時点まで選択肢を残すという意味である。またリーンは原則の集まりであって、スクラムのような具体的な会議体や役割は定義していない。両者を並べて手順の有無を問う選択肢が定番になる。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問49(IPA)
(1)~(7)に示した七つの原則を適用して、アジャイル開発プラクティスを実践する考え方はどれか。 (1)ムダをなくす (2)品質を作り込む (3)知識を作り出す…
正解:リーンソフトウェア開発
要点:リーンソフトウェア開発はムダ排除など7原則を土台とする考え方
リーンソフトウェア開発は、トヨタ生産方式に代表されるリーン思考をソフトウェア開発に適用した考え方で、ムダの排除・品質の作り込み・決定を遅らせる・全体最適など7つの原則を掲げます。特定の作業手順を規定するのではなく、原則に基づいて実践を選ぶ点が特徴です。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問48(IPA)
リーンソフトウェア開発において、ソフトウェア開発のプロセスとプロセスの所要時間とを可視化し、ボトルネックや無駄がないかどうかを確認するのに用いるものはどれか。
正解:バリューストリームマップ
要点:バリューストリームマップは工程と所要時間を描きムダを可視化する
バリューストリームマップは、リーン生産方式に由来する手法で、材料や情報が価値に変わるまでの一連の工程と、各工程の作業時間・待ち時間を1枚の図に描き出すものである。リーンソフトウェア開発では、要求から本番リリースまでの各プロセスと所要時間を可視化し、待ち時間が長い箇所や手戻りといったムダを見つけるのに使う。よってエが正解。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 1. 開発プロセス・手法 > (1) ソフトウェア開発手法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。