オンプレミスとは?おんぷれみす
オンプレミスとは、システムを構成するサーバやソフトウェアを自社が管理する設備内に置き、自社の要員で運用する形態。クラウドとの選択は、構成やデータの所在を細部まで制御できることと、初期投資と調達期間を引き受けることを、俊敏さと従量課金に引き換えるかどうかという判断になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
もともと計算機は買って置くものであり、オンプレミスという呼び名は、外部事業者の設備を借りて使う形態が広まって初めて対比のために必要になった語である。所有には、調達のリードタイム、ピークに合わせた過剰な設備、更改時期の一括投資という制約が伴う。どちらを選ぶかは、制御の細かさと初期投資を、俊敏さと従量課金と引き換えにするかという判断になる。
具体例
法令や契約でデータの保管場所が限定される業務では自社データセンタに設置し、数千万円規模の設備投資と、保守契約・運用要員という固定費を負う。ハウジングサービスは自社所有の機器を事業者の施設に預ける形態で、機器を所有する点は同じだが設置場所が異なる。
試験での引っ掛け
費用の性質の違いが定番で、オンプレミスは初期投資(資本的支出)中心、クラウドは従量課金の費用中心になる。ホスティングは事業者の機器を借りる、ハウジングは自社機器を預ける、アウトソーシングは運用そのものを委ねる形態で、この3つの区別が問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問57(IPA)
A社は、自社がオンプレミスで運用している業務システムを、クラウドサービスへ段階的に移行する。段階的移行では、初めにネットワークとサーバをIaaSに移行し、次に全…
正解:IaaSへの移行によって不要:②、③、PaaSへの移行によって不要:④
要点:クラウドの責任分界に沿って、事業者側に移る作業が消える
IaaSではハードウェアと仮想サーバの基盤を事業者が運用するため、物理サーバの起動停止操作や保守ランプの目視監視は不要になる。さらにPaaSへ移すとミドルウェアの管理も事業者側の責任範囲となるため、パッチ適用が不要になる。業務システム自体のジョブ監視は利用者の責任として残る。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問56(IPA)
A社は,自社がオンプレミスで運用している業務システムを,クラウドサービスへ段階的に移行する。段階的移行では,初めにネットワークとサーバをIaaSに移行し,次に全…
正解:IaaSへの移行によって不要となる作業:②,③/PaaSへの移行によって不要となる作業:④
要点:IaaSでハードウェア運用、PaaSでOS・ミドルウェア運用が事業者側に移る
IaaSでは物理的なハードウェアと仮想化基盤を事業者が持つため、物理サーバの起動・停止操作や、機器の保守ランプを目視で確認する作業は利用者側で不要になる。次にPaaSへ移行するとOSやミドルウェアの管理も事業者側になるので、ミドルウェアへのパッチ適用が不要になる。一方、業務アプリのバッチジョブ監視はどちらの移行でも利用者の責任として残る。
出典・参考
公式シラバスの7 システム戦略 > 3. ソリューションビジネス > (2) ソリューションサービスの種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。