真正性とは?
真正性とは、ある情報や、それを扱う利用者・組織・情報そのものが、なりすましなどではなく確かに主張している本人・本物であることを確保する特性。JIS Q 27000などで定義される情報セキュリティの要素の一つで、機密性・完全性・可用性のCIAに加えて重視される拡張要素である。デジタル署名や認証局によるディジタル証明書、多要素認証などは、いずれもこの真正性を確保するための代表的な技術・仕組みである。
応用情報技術者試験の過去問では4回出題されています(2022年度〜2025年度)。
しんせいせい
真正性の意味
ある情報や、それを扱う利用者・組織・情報そのものが、なりすましなどではなく確かに主張している本人・本物であることを確保する特性。JIS Q 27000などで定義される情報セキュリティの要素の一つで、機密性・完全性・可用性のCIAに加えて重視される拡張要素である。デジタル署名や認証局によるディジタル証明書、多要素認証などは、いずれもこの真正性を確保するための代表的な技術・仕組みである。
真正性の具体例
電子契約においてデジタル署名を用いることで、その契約書が確かに本人によって作成・承認されたものであることを証明でき、真正性が確保される。
真正性は試験でどう引っ掛けられる?
「完全性」(データが改ざんされていないこと)と「真正性」(それが本人・本物によるものであること)は近い概念だが視点が異なり、混同しないよう注意が必要である。
真正性と関連する用語
真正性が出た過去問
メッセージの送受信における署名鍵の使用に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:送信者が送信者の署名鍵を使ってメッセージに対する署名を作成し、メッセージに付加することによって、受信者が送信者による署名であることを確認できるようになる。
要点:署名鍵は本人性と改ざん検知のためで秘匿には使わない
デジタル署名では、署名者だけが持つ署名鍵(秘密鍵)でメッセージのハッシュ値を処理して署名を作り、メッセージに添えて送る。受信者は対応する検証鍵(公開鍵)で検証することで、送信者本人が作成したこと(真正性)と、内容が改ざんされていないことを確認できる。署名は内容を秘匿する仕組みではない点に注意が必要である。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問39(IPA)DNSSECの仕様はどれか。
正解:権威DNSサーバで公開鍵を公開し、秘密鍵を使ってリソースレコードにデジタル署名を付与する。DNSキャッシュサーバで、権威DNSサーバから受信したリソースレコードのデジタル署名を検証する。
要点:DNSSECはリソースレコードへの署名と検証で応答の真正性を守る
DNSSECは、DNSの応答が正規の権威サーバから改ざんされずに届いたことを保証する拡張仕様である。権威DNSサーバが秘密鍵でリソースレコードにデジタル署名(RRSIG)を付け、公開鍵(DNSKEY)を公開する。キャッシュサーバは信頼の連鎖をたどって署名を検証し、偽装された応答を排除する。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問44(IPA)DNSSECで実現できることはどれか。
正解:DNSキャッシュサーバが得た応答の中のリソースレコードが、権威DNSサーバで管理されているものであり、改ざんされていないことの検証
要点:DNSSECは署名検証で応答の出自と非改ざんを確かめる仕組み
DNSSECは、ゾーンの各リソースレコードに権威DNSサーバの秘密鍵でデジタル署名を付け、キャッシュDNSサーバが公開鍵で検証する仕組みである。これにより応答が正規の権威サーバに由来し、途中で改ざんされていないこと(出自の真正性と完全性)を確認でき、キャッシュポイズニングへの対策になる。なお通信内容の暗号化は行わない。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問37(IPA)JIS Q 27000:2019(情報セキュリティマネジメントシステムー用語)における真正性及び信頼性に対する定義a〜dの組みのうち、適切なものはどれか。 〔定…
正解:真正性=b、信頼性=a
要点:真正性は主張どおりであること、信頼性は行動と結果の一貫性
JIS Q 27000では、真正性を「エンティティは、それが主張するとおりのものであるという特性」、信頼性を「意図する行動と結果とが一貫しているという特性」と定義している。したがって真正性はb、信頼性はaに対応する。なお、cは可用性、dは機密性の定義である。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問41(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。