有効性(利用時の品質)とは?
有効性(利用時の品質)とは、利用者が目標を正確かつ完全に達成できる度合いを表す、利用時の品質の一特性。処理が速いかではなく「やりたいことを最後までやり切れたか」を見る。製品そのものの性質ではなく、特定の利用者・目的・環境における結果として測る点が要点。
応用情報技術者試験の過去問では8回出題されています(2018年度〜2025年度)。
ゆうこうせい
有効性(利用時の品質)の意味
利用者が目標を正確かつ完全に達成できる度合いを表す、利用時の品質の一特性。処理が速いかではなく「やりたいことを最後までやり切れたか」を見る。製品そのものの性質ではなく、特定の利用者・目的・環境における結果として測る点が要点。
有効性(利用時の品質)の具体例
保険の見積画面で、目標を「見積書の発行完了」と定義し、完了率を測る。速度は十分でも入力途中の離脱が3割あるなら有効性が低い。目標達成率90%以上、という形で受入基準に落とし込み、受入テストで実利用者に操作させて確認する。
有効性(利用時の品質)は試験でどう引っ掛けられる?
効率性と取り違えやすい。有効性は「達成できたか」、効率性は「達成に費やした資源(時間・操作数)」。また、製品品質モデルの使用性(ユーザビリティ)は製品側の性質であり、利用時の品質は利用状況を固定した結果側の測定である点が違う。
有効性(利用時の品質)と関連する用語
有効性(利用時の品質)が出た過去問
システム監査における,サンプリング(試査)に関する用語の説明のうち,適切なものはどれか。
正解:許容逸脱率とは,受け入れることができる所定の内部統制からの逸脱率であり,監査人がサンプルの件数を決めるときに用いられる指標である。
要点:許容逸脱率は受入れ可能な逸脱の割合でサンプル件数を左右する。
許容逸脱率とは、監査人が内部統制の有効性を認めるうえで受け入れられる、統制からの逸脱の割合である。この率を低く設定するほど必要なサンプル件数は多くなるため、サンプルサイズを決める際の指標として用いられる。試査は母集団の一部を抽出して全体を推し量る手法であり、その前提を理解しておく必要がある。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問58(IPA)システム監査において,ペネトレーションテストが最も適合するチェックポイントはどれか。
正解:ネットワークへのアクセスコントロールが有効に機能しているか。
要点:ペネトレーションテストは侵入試行でアクセス制御の有効性を検証。
ペネトレーションテストは、攻撃者の視点で実際に侵入を試み、防御が突破できるかどうかを確かめるテストである。ネットワークのアクセス制御が意図どおりに機能し、許可されていない経路からの侵入を阻止できているかを検証する場面に最も適合する。物理的な入退室管理や入力の正確性の確認には向かない。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問59(IPA)情報システムの可監査性を説明したものはどれか。
正解:コントロールの有効性を監査できるように,情報システムが設計・運用されていること
要点:可監査性は統制の有効性を検証できるシステム側の備えを指す。
可監査性とは、システムに組み込まれたコントロール(統制)が有効に働いているかどうかを、後から追跡・検証できるように情報システムが設計・運用されている性質である。処理の記録が残り、監査証跡をたどれることが前提となる。監査人側の能力や協力体制ではなく、システム側の備えを指す点が要点である。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60(IPA)リーダシップ論のうち、ハーシイ&ブランチャードが提唱するSL理論の特徴はどれか。
正解:リーダシップの有効性は、部下の成熟(自律性)の度合いという状況要因に依存するとしている。
要点:SL理論は部下の成熟度に応じてリーダシップを変える
SL理論(Situational Leadership、状況対応型リーダシップ)は、唯一最適なリーダシップは存在せず、有効なスタイルは部下の成熟度(能力と意欲、自律性)によって変わるとする理論である。成熟度が低い段階では指示的に、高まるにつれて委任的に切り替えるのが望ましいとされる。特性論や行動論、コンティンジェンシー理論との違いを押さえたい。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問74(IPA)リーダーシップ論のうち、F.E.フィードラーが提唱するコンティンジェンシー理論の特徴はどれか。
正解:リーダーシップの有効性は、リーダーがもつパーソナリティと、リーダーがどれだけ統制力や影響力を行使できるかという状況要因に依存するとしている。
要点:フィードラー理論は資質と状況統制力の適合で有効性が決まる
フィードラーのコンティンジェンシー理論は、唯一最善のリーダーシップ像はなく、有効性はリーダーのパーソナリティ(人間関係志向か課題志向か)と、リーダーが状況をどれだけ統制・影響できるかという状況要因との組合せで決まるとする理論である。状況が非常に有利または非常に不利なときは課題志向型が、中程度のときは人間関係志向型が有効とされる。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問75(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。