コンティンジェンシー理論とは?こんてぃんじぇんしーりろん
コンティンジェンシー理論とは、唯一最適な組織形態やリーダーシップ様式は存在せず、環境・技術・課題といった状況との適合度によって有効性が決まるとする理論。状況適合理論とも呼ぶ。安定した環境では機械的組織、変化の激しい環境では有機的組織が適合するといった環境と組織形態の対応で問われる。
最終更新:2026-10-06
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初期の経営学は、作業の標準化や官僚制のように、どの組織にも当てはまる最善のやり方を探す方向で進んだ。ところが同じ管理方式を採っても、量産工場では機能する一方、研究開発の職場では成果が落ちるという食い違いが積み重なった。コンティンジェンシー理論は、この矛盾を「最善は一つ」という前提そのものを外して説明し、以後のリーダーシップ論を状況変数込みで考える流れに変えた。
具体例
フィードラーのコンティンジェンシーモデルは、リーダーと部下の関係・仕事の構造化の度合い・リーダーの権限の強さで状況を分け、状況が非常に良いときと非常に悪いときは仕事志向型、中間では人間関係志向型が成果を上げるとした。SL理論も同じ系譜にある。
試験での引っ掛け
唯一最善の方法があるとする科学的管理法や官僚制組織論の対極に立つ考え方で、この向きを逆にした選択肢が定番。リスク対応で用いるコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)やEVMのコンティンジェンシー予備とは別物で、名前だけで結び付けない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問74(IPA)解説で登場
リーダシップ論のうち、ハーシイ&ブランチャードが提唱するSL理論の特徴はどれか。
正解:リーダシップの有効性は、部下の成熟(自律性)の度合いという状況要因に依存するとしている。
要点:SL理論は部下の成熟度に応じてリーダシップを変える
SL理論(Situational Leadership、状況対応型リーダシップ)は、唯一最適なリーダシップは存在せず、有効なスタイルは部下の成熟度(能力と意欲、自律性)によって変わるとする理論である。成熟度が低い段階では指示的に、高まるにつれて委任的に切り替えるのが望ましいとされる。特性論や行動論、コンティンジェンシー理論との違いを押さえたい。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問75(IPA)
リーダーシップ論のうち、F.E.フィードラーが提唱するコンティンジェンシー理論の特徴はどれか。
正解:リーダーシップの有効性は、リーダーがもつパーソナリティと、リーダーがどれだけ統制力や影響力を行使できるかという状況要因に依存するとしている。
要点:フィードラー理論は資質と状況統制力の適合で有効性が決まる
フィードラーのコンティンジェンシー理論は、唯一最善のリーダーシップ像はなく、有効性はリーダーのパーソナリティ(人間関係志向か課題志向か)と、リーダーが状況をどれだけ統制・影響できるかという状況要因との組合せで決まるとする理論である。状況が非常に有利または非常に不利なときは課題志向型が、中程度のときは人間関係志向型が有効とされる。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 1. 経営・組織論 > (2) 経営管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。