売上高総利益率・売上高営業利益率とは?うりあげだかそうりえきりつ・うりあげだかえいぎょうりえきりつ
売上高総利益率・売上高営業利益率とは、収益性を利益の段階ごとに分解して見る2つの指標。売上高総利益率(粗利率)=売上総利益÷売上高は、売上原価を引いたあとに残る付加価値の厚みを示す。売上高営業利益率=営業利益÷売上高は、そこから販売費及び一般管理費まで引いた本業の実力を示す。2つの差が販管費の重さになるため、並べて読むと事業の構造が見える。
最終更新:2026-10-06
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利益をひとつの数字で語ると、どこで稼いでどこで使ったのかが分からない。損益計算書は費用を性質ごとに段階で引いていく形になっており、段階ごとに率を取れば、原価が重いのか、販促や人件費が重いのか、本業の外で失っているのかを切り分けられる。指標が複数あるのは、原因の所在を特定するためである。
具体例
受託開発は技術者の人件費が売上原価へ入るため粗利率30%前後でも、営業利益率は8%前後に落ち着きやすい。自社SaaSは粗利率80%と高い一方、顧客獲得の広告費と開発費が販管費へ載るため成長期の営業利益率は低い。粗利率だけを並べると、この2つの事業の性質を読み違える。
試験での引っ掛け
粗利率の高さだけで優劣を判断しないこと——営業利益率まで見なければ、高い粗利を販管費で使い切っている構造が見えない。段階の混同も定番で、支払利息などの営業外損益は営業利益には含まれず経常利益の段階、固定資産の売却損益などは特別損益として当期純利益の段階で効いてくる。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問64(IPA)解説で登場
IT投資に対する評価指標の設定に際し,バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に,内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例はどれか。
正解:注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする。
要点:内部ビジネスプロセスの視点は社内業務の流れの改善を測る。
バランススコアカードの内部ビジネスプロセスの視点は、顧客満足や財務目標を達成するために、社内の業務プロセスをどう改善するかに着目する。注文受付から出荷までの日数短縮は、社内の業務の流れそのものを速める指標なのでこの視点に当たる。売上高営業利益率は財務、顧客クレーム件数は顧客、研修受講率は学習と成長の視点に対応する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。