ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイとは?
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイとは、待機系をどこまで動かしておくかの度合いを表す3段階。ホットは同じアプリを起動しデータも同期済みで即切替、ウォームは起動済みだが同期は定期、コールドは電源停止でセットアップから始める。RTOとコストが逆相関する。
応用情報技術者試験の過去問では3回出題されています(2016年度〜2023年度)。
ほっとすたんばい・うぉーむすたんばい・こーるどすたんばい
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイの意味
待機系をどこまで動かしておくかの度合いを表す3段階。ホットは同じアプリを起動しデータも同期済みで即切替、ウォームは起動済みだが同期は定期、コールドは電源停止でセットアップから始める。RTOとコストが逆相関する。
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイの具体例
決済系はホットスタンバイで切替数十秒、社内ポータルはウォームで数十分、年1回の集計システムはコールドで半日、というように業務ごとに使い分ける。クラウドでは待機系を停止インスタンスにしておくとコールド相当で費用を抑えられる。
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイは試験でどう引っ掛けられる?
ホットスタンバイと「アクティブ-アクティブ」は違う。ホットスタンバイの待機系は起動しているだけで本番リクエストを処理せず、処理能力としては使われない——負荷分散効果を期待する記述は誤りで、両系が同時に処理するのは負荷分散やデュアルシステムである。また方式の選定はRTO(どれだけ早く戻すか)だけでは決まらない。待機系の状態が左右するのはRTOで、RPO(どこまでのデータを守るか)を決めるのはデータの同期方式であり、ホットスタンバイでも非同期複製や日次バックアップならデータ欠落は起こり得る。
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイと関連する用語
ホットスタンバイ・ウォームスタンバイ・コールドスタンバイが出た過去問
仮想サーバの冗長化設計における可用性評価に関する記述のうち、クラスタソフトウェアを用いた評価として、適切なものはどれか。
正解:OS、アプリケーション及びハードウェアの障害に対応し、障害時に障害が発生していないサーバに自動的に処理を引き継ぐので、切替え時間の短い安定した運用が求められる場合に有効である。
要点:クラスタはOS・アプリ障害も検知し待機系へ自動切替する
クラスタソフトウェアは複数のサーバを1つのまとまりとして扱い、稼働中のサーバに障害が起きると待機系へ処理を自動的に引き継ぎます。OSやアプリケーションの異常も監視対象にできるため、ハードウェア障害しか検知できない方式より対応範囲が広くなります。切替えには短時間の中断が伴うものの、その時間を短く抑えられるのが利点です。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問13(IPA)ホットスタンバイシステムにおいて、現用系に障害が発生して待機系に切り替わる契機として、最も適切な例はどれか。
正解:現用系から待機系へ定期的に送信され、現用系が動作中であることを示すメッセージが途切れたとき
要点:ホットスタンバイはハートビート途絶を契機に自動切替え
ホットスタンバイでは待機系が常に起動した状態で待ち、現用系の生存を監視している。この監視には、現用系が一定間隔で送る稼働中を示す信号(ハートビート)が広く使われ、これが途絶えたことをもって障害と判断し自動的に切り替える。人手の操作を待たずに短時間で切り替えられる点がホットスタンバイの利点である。
出典:令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問13(IPA)アクティブスタンバイ構成の2台のサーバから成るシステムがある。各サーバのMTBFは99時間、MTTRは10時間、フェールオーバーに要する時間は2時間であるとき、…
正解:0.98
要点:待機冗長では停止時間は切替時間だけとみなせる
アクティブスタンバイ構成で二重障害を考えないため、システムが停止するのは稼働系が故障してからフェールオーバーが完了するまでの2時間だけである。稼働系はMTBFの99時間動いて故障し、2時間後に待機系へ切り替わって再びサービスを再開する。よって稼働率は99/(99+2)=0.980となり、およそ0.98である。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。