MTTRとは?
MTTRとは、故障発生から復旧完了までに要する平均時間。値が小さいほど「直しが速い」ことを表し、保守性の指標になる。
応用情報技術者試験の過去問では10回出題されています(2016年度〜2025年度)。
えむてぃーてぃーあーる
MTTRの意味
故障発生から復旧完了までに要する平均時間。値が小さいほど「直しが速い」ことを表し、保守性の指標になる。
MTTRの具体例
予備機の常備、監視の自動通報、手順書の整備、部品在庫の確保などがMTTRを短縮する。
MTTRは試験でどう引っ掛けられる?
MTBFと取り違えやすい。MTBFは「壊れるまでの間隔」で信頼性、MTTRは「直すのにかかる時間」で保守性。稼働率は MTBF ÷ (MTBF+MTTR) で、分母にMTTRを足し忘れない。MTTRを短くしてもMTBFは変わらない(故障の起きにくさは改善しない)。
MTTRと関連する用語
MTTRが出た過去問
あるシステムにおいて、MTBFとMTTRがともに1.5倍になったとき、アベイラビリティ(稼働率)は何倍になるか。
正解:変わらない
要点:稼働率はMTBFとMTTRの比、同率変化では不変
稼働率は MTBF÷(MTBF+MTTR) で表されます。MTBFとMTTRをともに1.5倍にすると、分子も分母も一律に1.5倍になるため、比の値である稼働率は変化しません。稼働率を上げるにはMTBFを延ばすかMTTRを短くするか、どちらか一方の比率を変える必要があります。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問14(IPA)MTBFを長くするよりも、MTTRを短くするのに役立つものはどれか。
正解:エラーログ取得機能
要点:MTTRは修復の速さ、MTBFは故障しにくさを表す
MTTRは平均修復時間であり、これを短くするには障害発生後の原因究明と復旧を速める施策が必要である。エラーログを取得しておけば、障害の内容や発生箇所を素早く特定でき、修復にかかる時間を短縮できる。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問13(IPA)図に示す二つの装置から構成される並列システムの稼働率は幾らか。ここで,どちらか一つの装置が稼働していればシステムとして稼働しているとみなし,装置A,Bとも,MT…
正解:0.99
要点:並列システムの稼働率は1から両方停止する確率を引いて求める
1台の稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)=450÷(450+50)=0.9である。並列システムはどちらか一方が動いていればよいので、稼働率は1−(1−0.9)²=1−0.01=0.99となる。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)システムの信頼性指標に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:MTBFとMTTRは,稼働率が0.5のときに等しくなる。
要点:稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)。0.5なら両者は等しい。
稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)で表されるので、これが0.5になるのはMTBFとMTTRが等しいときである。MTBFは故障と故障の間隔の平均(平均故障間隔)、MTTRは故障してから復旧するまでの平均(平均修復時間)であり、両者の意味を取り違えないことが重要である。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)MTBFを長くするよりも、MTTRを短くするのに役立つものはどれか。
正解:エラーログ取得機能
要点:MTTR短縮には原因特定を早めるログ取得が効く
MTTRは故障してから復旧するまでの平均時間なので、短くするには原因究明と復旧を早める仕組みが役立つ。エラーログが残っていれば障害箇所の特定が速くなり、修理時間を短縮できる。他の選択肢は故障そのものを起きにくくする(MTBFを延ばす)働きである。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問14(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。