フォールトトレランス/フォールトアボイダンスとは?
フォールトトレランス/フォールトアボイダンスとは、故障は起きる前提で冗長化により機能を維持し続ける考え方がフォールトトレランス、高品質な部品や十分な試験によって故障そのものを起こさせない考え方がフォールトアボイダンスである。両者は対立ではなく、組み合わせて用いる。
応用情報技術者試験の過去問では5回出題されています(2019年度〜2024年度)。
ふぉーるととれらんすふぉーるとあぼいだんす
フォールトトレランス/フォールトアボイダンスの意味
故障は起きる前提で冗長化により機能を維持し続ける考え方がフォールトトレランス、高品質な部品や十分な試験によって故障そのものを起こさせない考え方がフォールトアボイダンスである。両者は対立ではなく、組み合わせて用いる。
フォールトトレランス/フォールトアボイダンスの具体例
データセンタのコアスイッチは電源・ファン・制御部を二重化して片方が壊れても動き続けるようにする(トレランス)一方、発熱や埃を抑える環境整備や定期的な部品交換で故障率自体を下げる(アボイダンス)。どちらか一方では目標可用性に届かない。
フォールトトレランス/フォールトアボイダンスは試験でどう引っ掛けられる?
フェールセーフやフェールソフトは「故障したときにどう振る舞うか」の方針であり、故障しても機能を落とさないフォールトトレランスとは層が違う。安全側に止まる設計は、可用性の観点では機能停止であることを見落としやすい。
フォールトトレランス/フォールトアボイダンスと関連する用語
フォールトトレランス/フォールトアボイダンスが出た過去問
システムの信頼性向上技術に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:故障が発生したときに対処するのではなく、品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを、フォールトアボイダンスという。
要点:フォールトアボイダンスは故障そのものを起こさせない予防の考え方
フォールトアボイダンス(故障回避)は、高品質な部品の採用や品質管理によって、そもそも故障が起きないようにする考え方です。これに対しフォールトトレランスは、故障の発生を前提に影響を抑える考え方で、フェールセーフ・フェールソフト・フォールトマスキングはそちらに属します。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問16(IPA)システムの信頼性設計に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:フォールトアボイダンスとは、システム構成要素の個々の品質を高めて故障が発生しないようにする概念である。
要点:フォールトアボイダンスは故障の発生自体を防ぐ考え方
フォールトアボイダンスは、個々の構成要素の品質や信頼性を高めて故障そのものを起こりにくくする考え方である。これに対しフォールトトレランスは、故障が起きることを前提に冗長化などで機能を維持する考え方であり、両者は対をなす。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問13(IPA)システムの信頼性設計に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:フォールトアボイダンスとは、システム構成要素の個々の品質を高めて故障が発生しないようにする概念である。
要点:フォールトアボイダンスは故障の発生自体を防ぐ考え方
フォールトアボイダンスは、部品や工程の品質を高めて故障そのものを起こさせない、という考え方です。これに対し、故障が起きる前提で影響を抑えるのがフォールトトレランス(冗長化などで機能を維持)やフェールセーフ(安全側に止める)、フェールソフト(機能を縮退して継続)です。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問13(IPA)コンピュータシステムの信頼性を高める技術に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:フォールトトレランスは、システムを構成する重要部品を多重化して、故障に備える技術である。
要点:故障を防ぐのが回避、起きても動かすのが耐性
フォールトトレランスは、構成要素の多重化などによって故障が起きてもシステム全体が機能を維持できるようにする考え方である。これに対し故障そのものを起こさせないようにするのがフォールトアボイダンス、故障時に安全側に倒すのがフェールセーフ、機能を縮退させてでも運転を続けるのがフェールソフトである。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)システムの信頼性設計に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:フォールトアボイダンスとは、システム構成要素の個々の品質を高めて故障が発生しないようにする概念である。
要点:故障を起こさせないのがアボイダンス、起きても耐えるのがトレランス
フォールトアボイダンスは、構成要素の品質や信頼性を高めて故障そのものを起こさせないようにする考え方である。これに対しフォールトトレランスは、故障が起きることを前提に冗長化などで機能を維持する考え方であり、両者は対をなす。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問12(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。